夫婦は一度すれ違い始めると、
どんどんすれ違っていく…。
信頼があるからこそ成り立つ関係で、
そこがなければ、呆気なく崩れ去る。
思っているよりも全然脆い関係だ。
開き始めた溝は、開いていく一方で、
なかなか自然に埋まることはない。
それをなんとか繋ぎ止めるのが、
セックスなのかもしれない。
それがないと両者歩み寄るタイミングが
ないまま、
何かの拍子に、また更に開いていく。
それが、今の私達の状態。
今、試しに2週間セックスを遠ざけていた。
相手の気持ちが遠くなっていくのを感じ、
自分の気持ちも萎えていることに気づく。
やっぱりな、
と自分の気持ちを再確認してしまった。
私に燃え上がる気持ちなど、残っていない。
これだけのことをされたら、
どこまでも白けて、萎えてしまっても当然だけど、
再構築を選ぶ以上、それでは先がない。
少し前にセックスの種類について書いたけど、
結局、どんなセックスだろうが、
セックスすること自体に意味があるの
かもしれない。
そう思う。
もう、なんでもいいから、つべこべ言わずに
お互い服を脱ぎ去って、やるしかない。
お互いが感じるままに、やるしかない。
でも、それは応急処置であって、
いつかセックスができなくなる、
その日までに、
夫婦関係を違う形でも再構築していなければ、
全てがセックス頼みでは心許ない。
いつか勃たなくなる日はくるし、
私が病気で子宮を失くすこともある。
現在、二人共50代。
老いが無惨に立ちはだかっている。
心理学者のハワードとドーズが
夫婦の口論と性行為の回数を調査して
発表した幸福感が以下。
結婚への幸福感 =
性行為の回数 - 口論の回数
喧嘩の数より、セックスの数が
上まっていればいるほど
幸福だと感じるそうだが、
これは、一理あるなと思う。
そこで、
「喧嘩(フラバ)になったら、
早めに切り上げ、セックスしよう」
そう何度も提案してみたけど、
夫は、
「どうせ、言い出したら止まんないんだろ。
そうはならないよ」
とその度に言う。
どうして、
「そうだね、そうしよう!」
と言ってくれないのか。
頑張る気が失せてしまうではないか…
私だって奮い立たせているのに…