「もんじゅ」のはなしをするにあたって

やはり避けては通れないのが

「MOX燃料」を製造する

「六ヶ所村再処理工場」ということになる。

$みみずの絵の日記(仮)

もんじゅのはなし1~3にて

既に触れたように

この図でいうと

現在は左半分のみしか実現していない。

正確に言うと

それすらも実現してはいない。


「再処理工場」も試験中。

「MOX燃料工場」も計画中。



プルサーマルという

MOX燃料を用いた発電は

いくつかの軽水炉で試験発電はされているものの

2010年10月26日より営業運転中していた

福島第一原子力発電所3号機は

3月11日、東北地方太平洋沖地震に伴い停止。

廃炉が決定した。


福島の原発事故の時に

何度か耳にされたかとは思うが

3号機はMOX燃料を用いたプルサーマルだったことから

爆発前から

他の炉よりも危惧されていた。

そして、爆発の際に

きのこ雲のようなかたちだったことから

核爆発の可能性があったとも言われています。



$みみずの絵の日記(仮)


その検証動画↓
「福島第一 Fukushima ☢ Nuclear Blast? 」(英語)
http://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww&feature=related



補足として、この件については

この記事にも少しまとめられている。

3号機爆発は「爆轟」(東京新聞6/6)
http://p.tl/9UrS



MOX燃料やプルサーマルの問題点というのは

wikipediaでもアップされていますし

ググればすぐにヒットするので、

興味のある方は調べてみてください。




話を戻して

六ヶ所村核燃料再処理施設(六ヶ所村再処理工場)

というのは

莫大な費用をかけて建設された(約2兆1900億円)。

同敷地内には

ウラン濃縮工場(約2500億円)、

高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(約800億円)、

低レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(約1600億円)

が併設して建設されている。


今後は

MOX燃料工場(約1200億円)

の建設も予定されており、

核燃料サイクルのための核燃料コンビナートを形成する。



何故に建設費についても掲載したかというと

この金額はいずれ

電気料金に加算されることにも

なるはずだし(べきだし)

この度の原発事故による被害への保証額というのも

いずれは原子力発電による電力に

反映されるべきだろう。

もっというと

六ヶ所村再処理工場は

本格稼動していないにも関わらず

維持費は1000億円/年。



冷静に見つめると

原発によるエネルギーが

決して安いワケはないはずのだ。


*脱線しても問題ない方はコチラもどうぞ↓
 
<重要>"原子力のお値段"に隠されたカラクリ (5/17日記)
http://ameblo.jp/mimizunoe/entry-10894662670.html

 ※六ヶ所再処理工場についても触れています



核燃料サイクルの3点セットというのは

「再処理」

「濃縮」

「放射性廃棄物の処分場」


ここにそれを集結させてる。


この施設を稼動するにあたって

放出される放射性物質の量は半端じゃない

(wiki 六ヶ所村再処理工場より引用したデータ)

$みみずの絵の日記(仮)

$みみずの絵の日記(仮)


事故がおこらなくても

これだけの量を排出するという仕組み。

この尋常ではない量がお分かりいただけるでしょうか?


「原発が1年で出す放射能を1日で出す」

と呼ばれる所以です。



もんじゅのはなしに辿り着くまでに

いくつものステップが必要なのをご理解下さい。



次回も

六ヶ所村の件に

踏み込んでみたいと思います。


$みみずの絵の日記(仮)



<復習用日記>

『もんじゅのはなし』 http://t.co/HaKCZX2
『もんじゅのはなし(その2)』 http://t.co/JibGP0n
『もんじゅのはなし(その3)』 http://t.co/psCStPg



北村やすし
http://twilog.org/mimizunoe

$みみずの絵の日記(仮)