毎年この時期になると、父へのお歳暮を買いに行く。
お歳暮といってももうこんな時期で、はっきり言って年末年始のご馳走になれば良いと思っている。
車で10分もかからない所に、大きな水槽がある大型鮮魚店がある。その鮮魚店の近くには大型ショッピングモールがあり、とにかく休みの日なんかは賑わっている。
私の住んでいるところは港町なので、鮮魚が美味しくて有名だ。この時期は地元の人が鮮魚を買い求め、地方へ発送したりお土産に買って帰ったりすることが多い。
今日もそうだった。というより、今日明日あたりが活気入れ時だろう。外にテントを張ってまで売っている。寒いだろうな。外にテントだなんて、買うほうもかなり寒いよ。と思いながら、テントを横目にそそくさとお店に入る。
お店は大きくて売り場も広い。でも今日ばかりは混んでいて狭く感じた。商品はだいたいパックに入って売られているのだけど、1箇所だけは違った。市場みたいに魚を氷の上に乗せてそのまま売っているスタイルだ。
何故か夫も私もそこに必ず行く。私がいいなと思うのは、そこに売られている魚をいくつか組み合わせて値引きしてくれたりするところだ。なんだか不思議、嬉しい気持ちになる。お店の人とのやり取りも楽しいのかな。昔はこういうのが当たり前だったのだろうけど、今は少し珍しい。
昔スタイルに戻って欲しいと願ったりもするけど、コロナと共存しているようなこの時代にもうそれはないだろうなと思う。
父へのお歳暮はすぐに決まった。
カニやホタテ、めんめなど、お魚大好きな父が喜ぶものばかりだ。父は昔々は漁師をしていた。なので、お魚が好きでお魚を捌くのも大好きだった。新鮮な魚を持っていけば必ず喜んでくれると確信していた。
家はすぐ近くなのだが発泡の箱へ入れてもらって大事に持って帰った。途中すぐに渡したいと考え、帰り道に父の家へ寄ってみた。
家に父がいたので暮れの挨拶をして渡した。父には「中身は生もので保冷剤を入れていないからすぐに確認してね」と伝えて今日中に処理してもらうように伝えたのだが、父は中身を察したのか雪かきでぎっくり腰をやったにも関わらず、「これはすぐにやる、ぎっくり腰とこれは別だから」と言い始めた。自分の父だと実感した瞬間だった笑
とにかく喜んでくれた。それで良い。
けど、本当に自分の父だと思った。好きなことには目がないというのか。面白いな。
家に帰ってからは、ダイソーの卓球セットで盛り上がった。卓球台は食卓テーブルだ。ちっさい。。
少しだけ汗かいたから少しだけでも消費したかな。
今日も楽しかった。
明日もきっと楽しい。