(続きです)

※以下はビニールの生涯です。文中でのフェレットの年齢は、想像しやすいように人間の年齢に換算しています。フェレットの寿命を考えて、「人間の1ヵ月=フェレットの1歳」で計算しました。最後の方は介護シーンも含まれるので、気持の良いものではないと思います。スルーお願いします。

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90歳を超えて、家族みんなで新しい場所に引っ越した。

しばらくしてから、なんだかボク、いろんな事がわからなくなってきたんだ。

自分がどこにいるのか、ご飯を食べたのか、トイレはどこなのか…、わからなくって、ケージの中をうろうろしたり、放牧される時もずーっとうろうろ歩きまわってたよ。

ご飯を食べるのは大好きだから、みみがご飯を作ってる時は足元をうろうろするんだ。みみは「やっと理想のイタチになった♪」なんて嬉しそうにしてたな。今まで散々いたずらして、足に噛みついてやったりしたからな♪

でも、それも長くは続かなかった。

ボクは3階建のケージの中で、天井まで登って落っこちたんだ。爪が剥がれて、血が出た。みみはびっくりして、ボクの安全のために1階建ての一人用ケージを用意した。ケージの住み心地はまずまずで、妹たちとも放牧の時は会えるから、それほど寂しくなかったよ。

でも…、放牧の時も、問題が起こった。ボクはフェレットの排泄の習性、「部屋の隅で用をたす」って事も分からなくなったんだ。部屋の絨毯はあちこち糞のシミだらけになった。でも、みみは根気強く、ボクが汚すたびに拭いてまわってたな。

96歳を過ぎた頃、ボクはとうとう、飼い主さんのベッドに登って、おもらしするようになったんだ。ボクは前足の力は衰えなかったから、ベッドに登るのは簡単だった。ベッドはふかふかで暖かくて気持ちよくて…、でも、降りる事が出来ずにおもらししちゃうんだ。

これには飼い主さん夫婦もすっかり参って、ボクの放牧は監視付きになった。でも…、この時気付いたんだ。もう、ボクは、ご飯を食べて寝るだけで満足。遊びたい気持ちも歩き回りたい気持ちもなくなってた。歳をとったんだな。

虹

100歳になる月、ボクは食欲がなくなった。後ろ足は動かないし、なんだか身体を動かすのが億劫なんだ。

ある日、身体が冷たくなって、お水も飲めなくなった。

みみはボクを毛布にくるんで、ストーブやあんかで温めてくれた。何度も口にお水をつけてくれたけど、ごめんね、もう億劫なんだよ。

そして今日、みみが出かけた後、あんなに重かった身体がふわふわ軽くなったんだ!そう、お空に行く時が来たんだ!

楽しい人生だったよ!
長生きして、最後は飼い主さんに苦労をかけたな。
みみ、よくがんばったね。どうもありがとう!

クロールのいるお空に行くよ。
妹達!飼い主さん夫婦を慰めてやってね。
みみもふはいつまでも仲良くな!

ばいばい虹

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うつ病夫と赤ちゃんを授かるまで(進行中)-ビニール5

ビニール 8歳3ヶ月 2010年1月8日お空に行く

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長い彼の人生の物語を最後まで読んでくださって、
どうもありがとうございました。

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