ある意味フランスかぶれ
この間、会社の同僚に今日までの映画のチケットが1枚あるけどいる?と言われ。そういえば、ここのところ休みの日は家で休んでいるか病院で映画館もご無沙汰。。
ありがたく頂いて、スタート時間ギリのため猛ダッシュで向かいました。
予告があるから少しくらい遅れても平気かなと思っていたのに、なんと予告は7分しかなくって、本編始まってた。
ガーン、そうだ予告が20分くらいと計算していたのはフランスの映画館でのこと。あー、まだまだフランス感覚が抜けてないところってあるんだな。
抜けていないことと言えば。
ランチでもふつうにお酒を頼みたくなること、フランスでは仕事中だっていうのにみんな当たり前のようにワインを飲んでいた最初はかなり驚いていた私だったのに、それがふつうになった。
もちろん仕事中は飲みませんよ、さすがに(笑)
スープ皿をパンできれいに拭いて食べていた私、日本じゃ、やっぱりはしたないよね、例え自分の家だとしても。
ひざにかけるナプキンで口を拭いてひざの上にまた戻すとか、使ったナプキンはたたまずにぐちゃぐちゃのままテーブルに置いて帰るとか、グラスが空いたら男性についでもらえるものと思ってるところとか。
ハッと、これって日本で一緒に食事していた子がやっていたら、ちょっと嫌だよねぇと、家に帰った頃に気づく
それから、いまだに駅や通りで人が必要以上に接近してくるとスリだと疑うこと。思いっきり避けてみたり、バッグを持ち替えたり、中身を確認したりしちゃう。
警戒するのは悪いことではないけど、相手はいい気がしないだろうなぁ
パリにいたのなんて2年ちょっとなのに、抜けない習慣や感覚ってあるもの。
私は帰国子女や、海外生活が長かった人のように日本とちょっとずれているところは全くないと自負していたけれど・・・もしかするともしかして、ふつうのつもりがふつうではないのかもしれない。
それでも、否定したい。
わびさびを愛でる、根っからの日本っ子ですって。
まあ、ふつうの基準ってのが不明なんだけど。
2008年はモレスキン
フランスにいた頃から手帳はずっとQUO VADIS(クオバディス)を愛用。
マルセイユ生まれという、この手帳はなかなかの機能派なのです。
年の瀬もせまると、日本ではかわいい手帳がワンサカと売られているので毎年目移りして浮気したくなるんだけど。
その使いやすさにはかなわないことが分かっているので、結局クオバディスに落ち着く。
ところが、元々フランス生まれでイタリアで復刻したMOLESIKINE(モレスキン)に今年は限定の赤がきゃ~どうしよう、と悩みぬいて、2008年はモレスキン派になってみようかと、つい買ってしまった。
実はこのモレスキンもフランスで売っていたけど、日本同様いや更に高かったっけ。というか、フランスは紙物が高すぎる、ノートもトイレットペーパーも高すぎる。。。
そんなフランスで買ったモレスキンのCITY NOTEBOOK・PARIS版は書き込むのがもったいなくて、ずっと飾ってあるもん
ヘミングウェイといえば、フロリダの幼・小学校で教えていたときに彼のお孫さんを教えたことがあるんだ、実は。生徒のお母様(つまり娘さん)とも話したこともあるし。
自慢になる話なのに、受け持っていたクラスの子ではなかったから名前とか顔ももう忘れちゃった。。(笑)
だいぶ前だけど遺産で親族がもめてるってニュースになってて、何だか知っている人な気がしてちょっと悲しかったっけ。
チリへの長旅中にヘミングウェイでも読んでみるかな。
今日は本屋さんで中原中也全詩集が文庫版で出てて、即買いしました。
すごっいうれしいゆっくり寝る前にでも彼の世界に浸ります。
自然治癒力
あれから、いろいろと考えて排卵誘発の薬を飲むのをやめました。
すっごい悩んだんだんだけど
自分の独断で薬を飲まずに、将来子供が持てなかったら・・・って。
でもやっぱり、一生懸命ホルモンバランスを戻そうとがんばっている体を薬でさらに混乱させたくない。
自然治癒力っていうものを信じてあげたい。
しばらくは、心を開放してリラックスして、病気ではないって信じる。
今の有名な病院にはしばらくは行くのをやめる。
だって何の説明もしてくれないし、聞いてもしっかり答えてくれない。
自分がどこへ向かうために薬を飲むのか、どういう薬を飲むのか、患者として何も知らずに不安になるばかり。
あの病院に行き出してから、不安が増しててどんどん悪化してる気がする。
それまでは生理も周期も安定していたんだもん、ストレス増
いくら実績のある病院でも、ちょっとね・・・疑問だらけ。
ホジキン治療中から定期的に診てもらっている婦人科の予約が来月あるから、相談してみる。
患者って、話を聞いてくれる、手を抜かず説明してくれる、それだけでだいぶ救われるのに。
来月の予約までは多のう胞性卵巣のことなんて忘れて、悩まない。
リラックス、リラックス、チリにも行くんだしね
半年ぶりの日本脱出
昨夜ぐっと冷え込んだ
小雨と冷たい風の吹く中を歩いていたら、ちょっとだけ冬の匂いがした。
ああ冬が来るんだな。
気がつけばもう11月になっていて、始まったばかりのはずの2007年も残すところ2ヶ月。
11月は下旬にチリへ飛ぶ。
数年前、ちょうど私が渡仏が決まった頃に弟とエジプトへ行ったことがあって。
それからだいぶ経って、またモロッコにでも行きたいと言っていた。
私が病気になってしまって、だいぶ延び延びになったけど今回実現することに。
行き先は違うけど、弟が世界を周る旅の途中へ合流する。
ずっと夢見ていた世界中をバックパックひとつで旅し続けたい、それを叶える体力も自分の生命力への過信も病後失ったのに、まだまだ諦め切れていない自分に呆れてしまう。
こうやって日本に居続けると息が詰まってくる、日本は湯船に浸かっているように楽ちんで、浸かれば浸かるほど、どんどん体も心もふやちゃってのぼせちゃう。あー早く、湯から出ないと!となる
最後にパリへ行ったのが春、半年よく我慢している思う。
チリ行きを決定してから、堰を切ったように少しずつでも日本を出る!そんなことばかり考えるようになって。
それは体がというよりは心が元気だという証拠
私の旅はリラックスしに行くものではなくて、自分を見つめたり追い詰めたりするものだからサバイバル状態。
本来の私が蘇りつつある。
今のうちにやっておく、それは命が限りあるという意味でも、そしていつか家族を持つその前までにやっておきたいという意味でも。
いっぱい飛び出しておこう、それがまた元気のもとになる。
↑京都、渡月橋より
エスプレッソな日々
ここのところのリラックスタイムは、エスプレッソ
ついにエスプレッソマシーンを買ってしまった~~
実はコーヒーは20歳になる頃まで飲めなかった私、どうして飲めるようになったかも全く覚えてない。
でも、いつからかというかいつの間にか好きになって。
アメリカの某チェーンコーヒーショップの日本でのオープニング研修を一から受けてバリスタをやっていたこともあったりするんだな。
ワインもそうだけど、好きなわりには知識はない
興味を持って調べても忘れちゃう・・・ようは自分がおいしいと思えるものを覚えておけば満足なのかなぁ。
エスプレッソマシーンは本場物の使い方も知っているし、カプチーノだっていいフォームを作る自信もあるんだけど、ミルクが飲めない私にスチーマーは必要ないし、結局は家庭用には簡単なものがイイ。
そこで出会ったのがこのマシーン、お友達のお家で出会いました
超簡単でエスプレッソも美味!!
コーヒーの香りと味に癒される。
でも体を冷やす飲み物なので飲みすぎないように控えないとだけど。
リンパ腫残骸、縮小!
CTの結果聞いてきました。
もう検査結果を待つのも聞くのも慣れっこなんだけど、やっぱり昨夜寝る前にとてつもなく不安になった。
暗闇に吸い込まれそうになった。
でもそれは、当たり前のことで不安にならない方がおかしいんだからって言い聞かせて、しっかり眠りました。
んーやっぱりちょっとは成長した?私も
さて、病院ではいつもの調子で軽く2時間半ほど待ちまして。
診察室に入って、座る前にS先生らしく唐突に告げてきた。
「問題ありませんよ」
うれしいです、何度言われても、こんなにうれしい報告はない。
「それに、縮小してますね」
治療直後のCT結果と見比べると、素人の私にも一目瞭然、前回よりも更に更に縮小してる。
抗がん剤治療をして縮小した私のバカでかかったリンパ腫、フランスでの検査から日本での治療までにすくすくと成長し続けたあの悪性腫瘍は繊維としてしっかりと私の喉から心臓あたりまで居座り続けていて。
この繊維の中にガン細胞がなくなったかはどう調べても分からないと言われてた。治療を一切していない、この1年で小さくなるなんて。
泣きそうになるほど、感動した。
大好きだぞ、私の体すごいぞ、その底なしの生命力。
そりゃあ、めまいや倦怠感で時々会社に行けないくらい仕方ないのかもしれない。
必死に治っているんだから、ちょっとくらいのことで私が文句を言ったり、信じなかったらかわいそうだよね。
これからもにんじんジュース、半身浴、漢方などなど、体に良いことを続けていこう。
今日は、本当にうれしかった。
ここのところ、体調が悪かったり、多のう胞性卵巣とか診断されたりして辛かったから。
きっと全部良くなる、ぜーんぶすっかりね
自分でジェルネイル
ネイルが好きで、入院中すら爪をキラキラさせていた私。
さすがに手術前には「爪の色から体の状態を判断します」と言われ、アートを落としたけど
私は自爪アート&派手過ぎないがモットー
よく自分でできるねって言われるけど、自分でネイルしている時間も好きだし、デザインを考えるのも大好き。
ジェルネイルが登場して、ハゲにくく水仕事でもビクともしない。
でもなかなか自分では技術も知識もないからできないし、材料は高いし購入も難しい。
仕方なく、ここ3回くらいサロンに通ってた。
そして、やっぱり我慢ができなくなった。
どうも人にやってもらうと、あー・・・そこはこうしたい!というのを自分でできないことにイライラする。
キー!!ってなっちゃう(笑)
ネイリストさんを観察してたから、そろそろ自分でもできるでしょう??
と、家庭用のUVライトとか買い揃えて挑戦。
3週間に1度サロンで1万円くらい払うと思えば、少々の設備投資もアリ。
うーん、なかなか初めては上手くいかないけど、今はまだ日本では手に入る材料も少ないけど、それでも自分でやると楽しい
女性として
女性として、やっぱり子供がほしい。
小さい頃からいつか自分は母親になることが大人になることのように当たり前なことだと思っていた。
今日、婦人科の先生に「キョウレツな多のう胞性卵巣だな」と言われた。
前は軽度だって言われてたのに・・・
保険適用外で7日分で12000円もするフェマーラという薬を出された。
女性ホルモン合成阻害剤だと説明されたけど、ネットで調べると恐くなる
薬はできれば使いたくない、今までも副作用でいろんなことがあったからなかなか服用する気になれない。
どうしようかなあなんて思いながらバス停に並んでいたら妊婦さんが通って、すっごくうらやましかった。
でも彼女だってもしかしたら辛い不妊治療の末にできたのかもしれない。
女性だからって誰もが子供を産めるわけではない、母親になれることは全然当たり前のことではないんだって再認識した。
ふと昔付き合っていた彼氏に言われたことを思い出した。
「俺の子供産んでくれる?」
って、その時はそんなことまで考えてなかったから引いてしまったし、別のことが原因で別れたけど。
でも、もしも今の私がこのセリフを言われたら、苦しくて心が砕けるかもしれない。好きなら好きなほど、辛いと思う。
だから、いろんなことに踏み出せない。
不思議だなあって。。ある人には幸せなプロポーズの言葉かもしれないのにね。
ただ、すぐに子供が産みたいという状況じゃない今のうちに不妊がわかってよかったと思う。
ゆっくりとがんばれば、体のバランスを元通りに戻せるはずなんだから。
生き残った私はどんどん元気になれるって信じてるし、だからいつも笑顔でいられるの。
明日の定期検査のCTだって、大丈夫だって信じてる。
ここのところ足の股関節を痛めてしまって、歩くのが痛い。
それでも気分転換に病院帰りに浜離宮までコスモスを撮りに行って来た。
写真を撮っている間は何も考えないで夢中になれる。
幸せって他人のものと比べるものではないのに、すぐに比べたくなって、そして比べてみて落ち込んじゃう。
でも私の幸せを感じればいいんだよなあって。
あんなことを乗り越えたはずなのに、まだまだ子供ですね私は
大都会Tokyoの街並み
東京の街を高層ビルから見下ろして、ぞっとした。
見慣れたはずの大都会。
私の好きなお店だって、通った学校だって、会社だって、病院だって、思い出の場所だって、何もかもがあの中にあるのに、夜景だって美しいと思っていたのに。
どこまでもどこまでも、建物で埋め尽くされていて気持ち悪かった。
まるでギプスでもされてしまったかのように見えた。
世界のどの国にこんな土地があるだろう。
埋め尽くされた家々が気持ち悪いというよりは、その下にある地球が息ができないんじゃないかって、心が苦しくなった。
もしも私の皮膚があんなものたちに埋め尽くされたら、かゆくて、むれて、病気になっちゃう。
無機な物質の集合体、それが人間が必死に築いてきたもの?
それぞれの幸せ
2日連続で会社を休んでます
突然寒くなった日に風邪を引きかけて熱を出してから、体調が良くならなくて。
今はどうしようもない倦怠感で手足に力が入らない、眠気や軽い頭痛もある。
マーベロンを服用し出して1週間くらいの私、どうやら副作用も出だしたよう。
本当に私の体はお薬を服用すると、正直に副作用の症状を出してくれる。
それも医者も驚くほど大げさめ・・・
しんどいです
マーベロンはピルです。
実は私は多のう胞性卵巣であると先日断定されました。
やっぱり不妊で、赤ちゃんがほしければ治療をすることになる。
凹みますよ。
そんなこと既知であって、前へ進みだす勇気は更に持てなくなります。
いろんな意味でね。
もちろん、それでも前向きですよ大丈夫って信じてるし。
今の私の幸せは、体のどこも痛くない時間があって、病気であったことを忘れて日常生活や好きなことをしている時間。
まだまだ私の中では元気になること、普通になること、その真っ最中。
自分のやりたいことだって体が参らないように小出しに小出しにしています。
漢方の先生に久しぶりに相談をしました。
人間の体は2年半ですべてが作りかえられる、だから抗がん剤治療の影響は
まだまだ骨髄に残っているんだとか。
今の私の体はいい血を作れない。
体中を巡る血、そんな血がまだ健康になりきれてないんだもの。
まずはそこからがんばりたい。
心も体も元通りに見える、だから自分でもすぐに忘れていろんなことがやりたくなる。まわりにも期待される、そうすると自分でも気づかずにがんばりすぎる。
そして体がついていかなくて、気がつく。
もっともっと大切にしないとって、まだまだ時間が必要だって。
そんな繰り返しをずっとしているし、これからもしていく。
だんだんとその間隔が長くなって、いつかはなくなるんだと思う。
難しいよね。
今はこういうことを話せない人と付き合うことが多いから疲れる。
心もたまに折れかける、もう簡単には折れないけどね(笑)
この3年間私が乗り越えてきたことに比べたら、大したことでないから。
それでも、こうやってここで書くことができると、誰かに聞いてもらえるから、ちょっと安心するのかもしれない。