お父さんと雨ちゃん。 | アミーのブログ

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彼女と犬達との暮らしの日記。





遅番前にお昼寝していたら雨ちゃんの夢を見て大号泣して起きた。

上手く現実に戻れなくて泣きながらボーッと立ってたら、出掛ける直前のアミーちゃんが冷たいお水を持ってきて話を聞いてくれた。

1人だったら心細かったから居てくれて本当に良かった。

夢はコントロールできないし仕方ないけど、仕事中と運転中とお風呂中も危険で、気付くと泣いてしまったりする。

もうすぐ3ヶ月なのに毎日泣いてるなんてヤバいんじゃないかと最近不安になる。

ピアノもあの日からやめてしまった。

ベンチプレスの大会もエントリーしなかった。

致命的なこと言うと、もう重い物を持ちたくない。

自己ベスト70キロだけど今は65キロも無理と思う。重くてしんどい。

体重も減ってから戻らない。

58~59キロでトレーニングして試合前に57キロにするのがちょうど良かったけど、今は55~56キロ止まり。

身長が158cmくらいだし脂肪たっぷりあるしもっと痩せた方が見た目良いし、何言ってんだろうねこのバカは。

睡眠時間も減った。

あまり眠れなくなって、毎日10~12時間睡眠だったのが8時間になった。

これは良かった。


雨ちゃんの夢を見る時は大体お父さんも居て、後ろの方に黙って立ってる。

お父さんは雨ちゃんの半年くらい前に亡くなった。

いつもニコニコしてたけど信じられないくらい無口な人だった。

「うん。」くらいしか言わない。

よく生活できてたなーと思うけどお母さんが100倍くらい喋るからいいんだと思う。

10年前くらいにピック症がわかってからちょっとづつ色々なことを忘れていって、最後は寝たきりになって38キロになった。

お葬式に来た人が久しぶりに見て

「痩せすぎて誰かわからない。」

とびっくりしてたけど

「おでこと爪は変わらないです。」

と言ったら

「家族だからわかるのね。」

って。

高校卒業してからほとんど会ってなくて忘れてたけど、それまでは一緒に住んでたし喋らないけど小さい頃は仲良くしてたなーと思い出した。


病気がわかってからは1年に1回くらいは会うようになったけどその度に病気は進行してて、会いに行っても

「いつ帰るんですか?」

って何度も聞かれたりした。

そのうち家では手に負えなくなって病院に入った。

家だと勝手に出て居なくなるから中から開けれないようにカギをかけたりしていた。

会いに行っても誰かわからないし行く必要がないと思ったけど、お母さんが会ってほしがるからたまに面会に行った。

お母さんは毎日食事補助のために病院に通って、毎日100均で買った子供用のパズルをお父さんにやらせていた。

そんなことして何にもならないのに一生懸命やらせててなんとも言えなかった。

誰のこともわからなくなっていたし、お父さんはもう死んだのと一緒で、次は体のお葬式をするだけだ、と思っていた。

ちゃんとそうなる前にお別れもしていた。(と思っている。)

病気がわかるちょっと前にお父さんが1人で2時間くらい車を走らせて突然会いに来たことがあった。

土曜日に突然来た。

「土曜は出勤の時あるし、ちゃんと連絡してくれないと!」

って言ったけどいつも通り黙って笑っていて、アミーちゃんが淹れたコーヒーを飲んで何も話すことなく帰って行った。

絶対にあり得ないことだから、あれは意識がしっかりしているうちに最後に顔を見に来たんだと思う。

あの時に家へ迎え入れることができて本当に良かった。

アミーちゃんと仲良く、きちんとした暮らしをしているところを見せられて。

多分早い時点でお父さんは、自分が何かおかしいとわかっていたと思う。

普段から喋らないから、周りが気付いて病院に連れて行くのは病気が始まってから結構経ってからだったらしい。

後から、お兄ちゃんと弟のと妹のところにも突然行っていたことがわかった。

生まれ育った練馬にも高速バスや電車を乗り継いで行ったらしい。

夜中に突然きて

「あー、やっと着いた…」

と言ったから、おばあちゃんは不思議に思ったらしい。

実家への行き方も分からなくなって迷ってやっと着いたんだと思う。

何を考えているかわからないし何も考えていなそうだったから、そういうところがある人だったのは発見だった。



雨ちゃんの夢はいつも

「あー良かった。やっぱり雨ちゃん居るじゃん!」

って夢だから、居ないのを認めなくないんだと思う。

でもお父さんも居るから、もう雨ちゃんもお父さんも会えないとわかっているのだとも思う。



そう。だからそろそろ認めて元気になる。yo!