米を作るということ | 花と本と編物と

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おだやかのんびりの日々

米高いですね

昨年の倍くらい

老人3人の我が家は1月5キロくらいの消費だけど

母と私は朝はパン食だし、夜は糖質カットで主食抜きだし

日本人なら米を食えって、怒られるレベルです

食べ盛りの子どもがいたり、弁当持参の人は家計が苦しくなっていると思います


でも、米って、今まで安すぎたって思いますよ

どこかで、米農家の時給50円と書かれていたけど、数年前まで米作をしていた私はそのくらいかなと実感しました


我が家の田んぼは2枚

合わせて1000平方メートルくらい

手元にある2019年のデータを見ると

外注費として

田植え代 48138円

籾摺り代 18502円

できた米は玄米で 7俵(420キロ)

自己消費に2俵残して

販売したのは

5俵 67500円(1俵13500円)

ブランド米でないので、その程度です


その他、農薬やら肥料、機械の減価償却を入れると、完全な赤字です

田んぼに入って雑草を抜いたり、大量発生したジャンボタニシを拾ったり、機械化されたとはいえ、刈り取り、脱穀作業は重労働でした

台風がきたら全ておじゃん

それらを換算すると、とてもやってられないレベルです




それでも続けていたのは、先祖代々引き継いだ田んぼを守らなければという使命みたいなものでした


数年前に数十年使った刈り取り機が壊れ、修理不能になって米作りをやめました

今は業者に頼んで、地代なしで田んぼの管理をしてもらっています

大きな機械で耕作、田植え、刈り取り脱穀を凄い勢いででこなしています


我が家の周辺でも、米を自作している家はなくなり、皆、業者に任せています

家族総出で田植えや稲刈りをする風景は見られなくなりました


私の住む辺りは、土地が平らで、区画整理がされていて、道路も整備されているので、大きな機械も入れやすく、業者も入ってくれますが、日本に多い中山間地の歪な田んぼでは、作り手がなくなると、すぐに耕作放棄地になってしまうでしょう

昨今の米不足は作り手がいなくなったためも大きいと思います

日本の農業の先行きがとても不安です


それにしても昨今の米の値上がりは異常です

きっと中間業者が値上がりを待ってため込んでいるせいだと思います

米農家からの仕入れは例年通りで


今シーズンの買取り価格が値上げされて、米農家に還元されることを願っています