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今日はいいお天気の横浜。
晴れるのは今日までらしいです。




今日もまた雷くんの話をさせてください。
最期の日の話になります。




9月3日 AM8:30
この日もテレワークではなく出勤だった旦那さん。
雷くんに声をかけて、なでて出かけました。
この時の雷くんもとっても穏やかな顔をして
旦那さんの方をずっと見ていたり
手にすりすりしてました。
この日はかかりつけの病院はおやすみの日。
低血糖で痙攣を起こした雷くん。
落ち着いたと言え、病院で診てもらいたい。
ぼたんちゃんの柄組の娘たちの
通っている病院に行くことにしました。
電話をするとめちゃめちゃ感じがわるくて
まぁ別に連れてきてもいいけどって感じでした。
AM9:30
病院に着くと誰もいなくてどうぞと通されました。
先生、めちゃめちゃ愛想もないし、
やる気もなさそうな感じ。
雷くんを診察台の上に乗せると
雷くんを見るなり顔が曇りました。
「初めてきてもらって、初めて診せてもらうのに
こんなことをいうのは申し訳ないのですが
この子はおそらく今日の夜か明日の朝までの
命だと思います」
と。え???そんなこといきなり言う?
何か話していたけど頭の中はこの言葉で
いっぱいでぐるぐることばが回ってました。
何も言わない、答えない私。
先生は聴診器をあて、お腹を触りました。
「この子は今はとっても穏やかで体も楽だと
思います。でも体は穏やかに亡くなる準備を
しはじめてます。
心音も弱く、呼吸も浅い、体も低温になってます。
お腹を触ると腹水がだいぶん溜まってます。
ここに外からも触ってわかるくらい
大きくてとても硬い腫瘍があります。
体はもう限界を越してると思います。
今の状態をいうなら悪性腫瘍による末期状態です」
先生は
「ステロイドを使って元気にする方法はあります。
でも薬を使って無理やり元気にするということは
この子にとってかなり辛いものだと思います」
と。
ステロイドを何度か使った雷くん。
すごくハイテンションになるし
ご飯ご飯と食べても食べてもすぐに催促しました。
夜も寝ないし、目もギラギラ。
薬の効果がなくなるとしばらくの間は
疲れたかのようにあまり動かなくなる。
それを見た私たちはかかりつけの先生に
ステロイドは使わないようにします、と。
雷くんの体の体力を奪って行く気がして
やめていたのでした。
ステロイドは血糖値もあがるし。
先生が
「ごめんね、疲れちゃうよね」
と言って、雷くんの前にタオルを敷いてくれました。
すぐにこてんと横になる雷くん。
「もう一つはかかりつけの先生ともう一度話し合って
治療法を考えることです。
そのために1時間おきに1ccのブドウ糖を
あげてください。これで明日まで乗り切るかどうか。
飲まなくなったらやめてあげてください」と。
後で柄組の里親さんに聞いた話によると
ここの先生は苦痛を伴う治療はしない方針
だと言ってました。
私はかかりつけの先生と相談するを、選びました。
こんな大事なことを1人で決めていいのか。
みんなはステロイドを使うことを選ぶかもしれない。でもとにかく帰ろう。
先生がブドウ糖を一本くれました。
そして
「何もできずにすみません。私は自分の意見を
話しただけなのでお代は結構です」と。
30分ほど話してたのに。
ありがたくそうしてもらい、病院を出ました。
駐車場で旦那さん、上娘下娘にLINEをし
余命宣告をされたことを伝えました。
家に帰ると朝からバタバタしていたから
疲れていたのか上娘がウトウトしてました。
「雷くん、どうだった?大丈夫だった?」
LINEは見てなかったようです。
娘の顔を見たら涙が止まらなくなった私。
LINEを見るように伝えました。
「うそでしょ?うそだよね?」何度も聞く娘。
旦那さんからも「え!!!」とだけ返事がきました。
帰ってすぐぶどう糖をあげました。
「雷くん、ご飯食べる?」と聞くと顔を上げて
にゃーというので、ご飯をあげました。
結構な量を完食しました。
結構な量を完食しました。
なぜか足早に通り過ぎるしーちゃん。
これがみんなが揃った最期の写真です。
ずっと穏やかでした。
仲の良い一部の友達に雷が余命宣告をされたことを
伝えるのにLINEをしました。
AM11:45
雷くんが痙攣を起こします。慌ててブドウ糖を
あげます。でも口を動かしません。
のどの奥に無理やり流し込みました。
するとまた戻ってきた雷くん。
ブドウ糖をあげても全く口を動かさなくなりました。
娘が雷くんの舌にチュールをのせてあげました。
少し口を動かした気がしました。
AM11:50 旦那さんからLINEが。
昼過ぎから会議の予定だけど、自分は
オンラインで出るから家に帰る、と。
どうか間に合いますように。。
PM12:10。穏やかにボォーッとしていた雷くんの
呼吸が急に荒くなります。はあはあ言ってます。
娘とクッションの位置をいろいろ変えたりすると
数分で落ち着きました。
PM12:20。下娘から電話が。
スピーカーにして雷に声を聴かせます。
「雷くん、雷くん頑張って。今日帰るから。
雷くん、頑張るんだよ」
雷くんはちゃんと声のする携帯の方に
顔を向けてました。
コロナの影響でお正月から帰ってこなかった娘。
私は帰ってこなくてもいいよ、と伝えたのですが
帰ってくると。。。
娘の声を聞いたからか、息が荒くなることもなく
元気になったように感じました。
PM12:35 旦那さんが帰ってきました。
雷のところにやってきて、何度も声をかけて
なでてました。
しばらくすると旦那さんが突然
「雷、ずっと目を開けてた?目がめちゃめちゃ
乾いてるよ。」と。
そしていきなり雷くんの薬箱から目薬を出して
雷くんにさしてあげたのです。
正直、私も上娘も何するんだろう?って思いました。
でも今思えば最後に雷くんに何かして
あげたかったんだと思います。
お目目がうるうるになった雷くん。
しばらくするとまたはぁはぁ言い出しました。
すると、突然大雨が降ってきたのです。
だんだん強くなる雨。
はぁはぁいう雷くんに私は
「雷くん、ずっと起きてて疲れたでしょ?
少し眠ったら?お母さんもお父さんも
お姉ちゃんもみんなそばにいるよ」と。
「何で寝なきゃダメなんだよ」
じぃーっと私を見つめる目はそう言ってました。
雨はますますひどくなり、雷(かみなり)が
なるかもしれないなぁなんて思ってました。
雷くんの呼吸は穏やかになってました。
ふと顔を上げて外を見ると突然
「どーん」と雷(かみなり)が鳴りました。
それと同時に旦那さんと上娘が
「あ!!!」といい、「雷くん、雷くん」
と叫んでます。何が起きたかわからない私。
ずっと雷の心臓のあたりに手を置いていた旦那さん
雷の目を見つめていた娘。
「雷の心臓が止まった」
「雷くんの瞳孔が開いた」
PM12:59
雷くんが旅立ってしまいました。
名前が雷だからってカミナリと共に去っていく。
こんなドラマのような旅立ち方、信じられます?
カッコ良すぎるよ。
雷くんは起きてるような顔をしてます。
まだまだ生きようと思ってた雷くん。
でも体の方がもう限界でした。
ブログに書くとずっと具合が悪そうですが、
この1日半。穏やかに過ごしてることの方が
多かったように思います。
殆ど苦しい顔も見せず、辛そうな顔も見せず
静かに息を引き取りました。
本当はとっても辛かったかもしれません。
でも最後の最後まで雷くんは
頑張って生きようとしてました。




こんなに長い話。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日は雷くんの四十九日です。
夜、家族みんな揃ったら雷くんを送ろうと思います。
お骨も家にあるし、今までと何も変わることは
ありません。これからもずっと一緒です。
ブログの方も四十九日を迎え
雷くん中心の話はあと1回で終わりにしようと
思っています。





