こんばんは。
【過去】病理速報~その1~のつづきです。
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主治医に衝撃的な言い逃げをされた後は、上の空で過ごしてました。
午後、いつもの時間に母が来ました。
仕事が休みだった妹と、母にブチ切れられて渋々付いてきた父も一緒に。
上の空で実感のない私は、どこかひとごとのようにⅠ→Ⅲaの報告をしました。
※術前の説明資料の一部です。
この時の主治医の見立ては、粘膜下層内。早期のステージⅠでした。
抗がん剤の話は特になく、「術後は経過観察さぼったらダメだよ」と言われて終わりました。
上の空で、何をしてたかよく思い出せません。
たぶん、なんとなくTV見たり、散歩したり、読書したり。
夕方、デイルームでお茶してた妹が病室に駆け込んできました。
「ねーちゃん!かーさん、先生に呼ばれたよ?」
え?
この時、私の何かのスイッチが入りました。
急いで病室を出て、母と主治医の姿を探します。
いた!!
ナースステーションの片隅で、母と手術衣のままの主治医が並んで座っていました。
主治医の帽子?の額部分には汗染みが。
毎日母が来ているのを知っていたので、この日最後の手術後に説明に来てくれたみたいです。
「せんせー!私も聞きたい!!」
「ん?昨日話した絶食延長の説明だけど?」
「え?今朝の話の続きぢゃなくて?!」
「今朝?・・・あ!ステージの話?」
「詳細や今後の話は、退院後の外来でちゃんと説明するよ?」
「でも、自分の状況を、もうちょっと詳しく知りたいというかなんというか。」
「ⅠからⅢだよ、だけぢゃ、何か落ち着かないというか・・・。」
むむ。なんか、自分の気持ちをうまく説明できません。
※この時、説明してくれた時の主治医のメモ書きです。
この時受けた説明の大まかな内容は、下記の通りです。
・癌の深さは、術前の見立てと変わらず、『粘膜下層内』であったこと
・リンパ節転移の場所は、腸管傍=D1に2つ
・リンパ節は、進行がん同様D3まで郭清したこと(可能な限りリスクは排除したよ!)
・目に見える残存癌はないこと(目に見える癌は取りきったよ!)
・だから、悲観的になるなよ!
そして、主治医にとっての本題だったお話は、
絶食が続くので高カロリー点滴を検討したいというお話でした。
「その高カロリー点滴なんだけどね、腕の血管が耐えられないから、
この辺り(主治医、鎖骨付近を指さして)にポート埋め込もうと思ってるんだけど。」
「・・・。高カロリー点滴、しなきゃだめですか?」
「高カロリーな栄養が長年にわたり体に蓄積されてるハズで・・・」
「はぁ?!何の冗談?怒るよ?!」
「うう。ポートって、部分麻酔ですよね?うううぅーーーーー。」
※私、点滴も注射も採血も、直視できないビビりです。
「・・・。」
ここで話に割り込んでなかったら、ポート、入れてたかもしれません。
(私抜きでさっさと決めてた気がします。)
悩ましい血管痛に出会うまでは、ポートは遠慮したい選択肢でした・・。
それから何日かして、ひとり勝手にポート埋め込みの覚悟を決めていた私のもとに、
『エレンタール』とやらが届きました。
続きます。(病理速報はこれで終わりです。)