今もよぎるその瞬間 | mimiのブログ

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脳梗塞から2年半。
後遺症は感覚麻痺。見た目は元気そのものです。
最近少しずつ、元気に過ごせる日が増えていると思います。
30年間続けた仕事を退職して、新しい仕事に挑戦中です。
まだまだ人生これからだ!!!

 突然右目に星がちかちかしたのは、1月8日の朝だった。

当時私は、フィリピンのセブ島の、モアルボアルという小さな海辺の町にいた。

ダイビングが趣味なのと、英語の研鑽をつみたいという理由から、一人でそこに行ったのだった。


最初からどうも調子が悪かった。

大好きなダイビングもあまりやる気がでず、結局一週間いて3本潜っただけだった。

明日はもう帰ろうかという日の朝、それが8日のことだった。


右目の視界がすうーっと狭くなり、星がたくさん見える。

しばらくすると、元に戻る。

そんなことが数回あった。気分ももちろんあまりよくなかった。とても疲れた感じがしていた。

でも、もう明日は帰るし、せっかくきたけれどあまり潜れなかったし・・・

そんなことを思いながら、これでラストと思ってシュノーケルをした。


余計にくらくらした感じがしたのは、30分ほどで上がってホテルの部屋に帰ってからだった。

だるくて、昼寝をした。食欲もない。


それでも夕方は知り合ったドイツ人の友達と一緒に食事をして、お土産を買いに行った。


同僚の顔を思い浮かべながら、お土産のマグネットを数え、値段を聞いていたその時だった。

急に口がまわらなくなった。

「あれっ おかしい。やばい。」と直感的に思い、こわくてちゃんと喋れるかどうかまた話してみた。

だめだ。

そのうちに、左手で持っていたはずの財布が落ち、続けて左手が落ちてきた。

怖かった。


とにかく冷静になろうと思い、ドイツ人の彼に、「なんだかおかしいから、救急車を呼びたい」と告げた。

「絶対病院に行ったほうがいいと思う。うまく話せないし、手もおかしい。」

私が説明するまでもなく、彼はすぐに店の人に頼んで、救急車を呼んでくれた。



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