子どもの頃、ピアノレッスンで新しい曲を与えられたら、いろんな出版社の楽譜を探したり、CD屋さんで聞き比べたりするのが習慣でした。
ロマン派の曲はシプリアン・カツァリスさんのCDをよく聞いていて、その頃はNHK番組でもカツァリスさんの音楽番組が放送されていたので、テレビの前で釘付けになって見ていたことがあります。
昨夜、大阪でカツァリスさんのピアノリサイタルが開催されました。
まるで草原の中に陽がさしこんでくるような感じというか、異次元の世界に連れて行ってくれたかのような2時間でした。
ピアノの音ってこんなに豊かなのか、10本の指でここまで弾き分けることができるのか…
時折、彼のチャーミングな仕草が会場を和ませてくれました。
アンコールが鳴りやまず、特に最後のバッハの一音一音が心に染みわたりました。
会場である大阪音大のザ・カレッジ・オペラハウスはアットホームな大きさで、カツァリスさんの息使いや表情が良く見え、ますます親近感が湧いてきました。
久しぶりのクラシック音楽を聴き、まだ興奮さめやらぬ