早いもので、娘も3歳8ヶ月になりました。
今年は保育園の年少さんになり、娘の通う保育園は「異年齢保育」の園なので、
3歳児から5歳児のミックスのクラスに仲間入りしました。
お兄さんお姉さん達と一緒にグループを作り、
グループごとに順番に回ってくる「お当番」が、それはそれは誇らしいようで、
回ってくるのをとても楽しみに過ごしています。
(お当番さんの仕事は、給食のメニューを発表したり、ご挨拶の音頭をとったりするようです。)
そんな娘ですが、このところ保育園に行きたくないと言うようになりました。
夏になり、プール遊びが始まってからです。
ユニットプールですが、約20人の子供達が遊べるだけの大きさのプールなので、
水量も去年までの小さいプールとは違います。
加えて、娘のクラスはみんな水遊びが大好きな子供達で、それは豪快に遊ぶので、
クラスで一番身体の小さい娘は、流されたり頭から水をかぶったり、完全に水に踊らされるようなのです。
そしてある日、鼻から水を飲んでしまったのを境に、本当に嫌になってしまったようです。
それからは毎朝、「プール入らない」と言うようになり、
私が「お熱はないし、元気だからプールカードは書きました。保育園で先生とお話しして下さい」と言うと、
やれ「虫に刺されてかゆいからプールに入れないと思う」だの、「ハックションが出たからプールは無理と思う」だの言い始め、
ちょっとどこかに手足をぶつければ、「プール無理と思うから先生に言う」
先生も「必死に色んな理由を見付けてる姿は面白いし可愛いんですけど」とおっしゃってましたが、
本当に、どうしてそんなに色々考えつくのかと思う程、とにかくプールが嫌になったようです。
ついにはプールの中で頑なに壁の方を向いて立ち、ワーワー泣いているそうで、
それでは楽しくないだろうと、小さい子のプールが空いたので、「そっちで遊んでいいよ。お水少ないし」と先生が言ってくれても、
それはプライドが許さず、頑なに拒否。
「でもそれじゃ、楽しくないでしょう?」と聞くと、「楽しいもん!」と泣きながら言い張っていたそう・・・
はて、どうしたもんか・・・
私もシャンプーすら出来ない程、水が苦手な子供で、しょっちゅう熱を出して寝込む、身体の弱い子供だったので、
4歳からスイミングスクールに入れられました。
お相撲さんのような貫禄の女性のコーチに、担がれプールに投げ入れられ、死ぬ程の恐怖を味わいました。
身体も丈夫になり、苦手な体育の中で、水泳が唯一他人に負けない特技となった事は、今となっては感謝ですが、
どんなに泣いて「行きたくない」と言っても絶っっ対休ませてくれなかった母に対する不信感は、積もり積もっていきました。
娘をスイミングに入れてしまうのがいいのが、
でもたった一人の子供と関係がまずくなるのは、本当に辛いものがあるなと思ったり、
ぐるぐると悩み考える毎日を過ごしていました。
そんなある日、保育園のお迎えの時に担任の先生に「もうそんなに泣いて嫌がることはなくなると思いますよ」と言われ、
嫌となったら嫌。かなり頑固な娘です。
どんな魔法を使ったのだ?とビックリしました。
先生がおっしゃるには、クラスのみんなでお話しをしてみたんだそうです。
娘がどうしてプールが嫌で、泣いてしまうのか。
娘なりに言葉を搾り出し、先生が噛み砕いて下さったことによると、
娘のクラスは本当にみんなプールが大好きで、
水に潜ったりも出来るし、仰向けに浮いたりも出来てしまう。
そんな中で、自分だけそれが出来ない事が辛かったようなのです。
「出来るようになりたい気持ちが強いんです。負けん気が強いので、"入りたくない"になっちゃうんですね」と。
そこで先生が「4歳になったら出来るようになるかもしれないし、小学校に行ったら出来るようになるかもしれない。いつでもいいんだよ。今出来なくてもいいんだよ」とお話しして下さったそうです。
するとクラスの子供達も、「オレも3歳のときはだめだった」とか「楽しく遊べればいいんだよ~」といった言葉をかけてくれたそうで、
その日は水の中で楽しく遊べたようで、少し自信が持てたみたいでした。
そう言えば、うちの娘は負けず嫌いだったんだわ、とか、
3歳~5歳の子供達がお友達のことを考え、みんなで「どうしたらいいか」考えたりお話しが出来るということに感動したり、
まだまだ3年8ヶ月の「若葉マーク母さん」も、
ぐるぐる沢山考えた夏でした。
「お子様ラーメン」をすすめてみたが、どうしてもこれ!とのことで。
ほぼ一人で完食しました。