4年前の11月1日、
婚姻届を提出し、結婚式を挙げた私達。
1年後、結婚式場からディナーのご招待を頂きました。
それから毎年、結婚記念日の近くのお休みの日に、
欠かさずお食事に行っています。
これまでは教会の足元の建物でイタリアンディナーを頂いていましたが、
今年は、少し趣向を変え、
お昼前に家を出て、結婚式場の本館レストランでランチコースを頂いて、
午後は出かけて、たっぷりのんびり、
あちこち見たりして過ごそうということに。
月替わりのランチコースは、どれも美味しく、とても贅沢な内容で、
2,000円はかなりお得でした。
相変わらず、写真を撮るという習慣の薄い夫婦で。
「撮ろう」と思ったからこそ、
テーブルの上にスマホを置いておいたのに、
いざ目の前にお料理が来ると、
「きれ~い!!」
ちょっと眺めて。
・・・食べ始めてしまうのだ。
この時も、前菜とオードブルの2皿を撮り忘れました。
前菜:まぐろの胡麻醤油ヨーロッパ風
オードブル:まつたけと森のきのこたちの春巻き揚げ
どちらもすんごく美味しくて、
きれいに食べ終わってから、写真を忘れたことに気付いたほど。

スープ:秋だけの紫芋クリームスープ
(手タレ=夫)
最初、紫芋のチップスにつけて頂きました。
自然な甘みでとても美味しい。
ほのかに渋みがあるのは、
紫蘇やブドウ(特に赤ワイン)のように、
この色みのものに共通の、
ポリフェノールとかの特徴なのかしら?
紫芋にポリフェノールがあるのか調べてみよう。

魚料理:豆腐のカツレツ海老風味
大きな葉っぱに乗って、
豆腐のカツレツ(間に細かく刻んだ海老がはさんであります)
上にも海老が。
付け合わせは、季節の野菜。
ソースは手前がポン酢、
上はクリーム系のソースで、とてもいい香りがしました。
私と主人のレストラン勤務時代の記憶を辿り・・・
たぶん“シャンピニオン”の香りだろうと予想。
主人はこのソースがいたく気に入ったようでした。
豆腐がすごいご馳走に感じる、驚きの一皿でした。

肉料理:牛肉の赤ワイン煮
これは・・・
もう、お肉がとろっとろ!
言うべきことがありません。
パプリカ、きのこたち、ミニトマト。
お肉と一緒に美味しく頂きました。
「今更だけど、きのこ類って、本当に万能選手だよね~」
と主人としみじみ話しました。
バター醤油でも、塩でも、こうして赤ワインのソースでも。
香りはあれど主張し過ぎず、
それでいて味をたっぷり吸って。

デザート:マスカルポーネクリーム、ビスキー添え
マスカルポーネのクリーム、美味しかった!
甘すぎず、ペロッと頂いてしまいました。
さて、11月1日が結婚記念日の私達夫婦ですが、
主人の誕生日が数日前だったりします。
今まで結婚記念日のお祝いは、
「結婚記念日に一番近い休みの日」が、
主人の誕生日を過ぎていたので、
誕生祝いは、先に自宅でサクッと済ませていました。
今年も、けっこう早めにプレゼントを渡していました。
しかし、今年は珍しく、
結婚記念日のお祝いが、誕生日の前日になったので、
「何かしたいなぁ~」
と思い。
しかし、ひらめいたのが前日で・・・
“駄目元”でホテルにメールで問い合わせてみました。
もう夜でしたし、やはり。
「申し訳ございませんが・・・」との返信が。
ところが、
コースのお料理をどれも美味しく頂き、
デザートも頂いたところで・・・

サプライズ!
主人びっくり。
私もびっくり。
「二人なので小さいのでかまわないのですが」と問い合わせたところ、
時間も時間だったので、難しいとのお返事でした。
主人は普段、甘いものは食べません。
自宅にケーキを用意しても食べないので、
いつも主人の誕生祝いはケーキなしです。
でも、こういう所では食べることがあるので、
ケーキをプレゼントしたかったのです。
でも仕方ないな・・・
と思っていたところで、これです。
もう感激。
そう!このサイズで充分!
と言うよりピッタリです!!
「ホールケーキは間に合いません」ということだったのでしょう。
いやいや、これがいいです!
絶妙ですっ!!
二人で仲良く分け合って食べました。
そしてお食事の後は、教会に行き・・・
いつもの儀式です。

黄金のプレート。
この式場で挙式を挙げたカップルの名前が刻まれたプレートが、
壁一面に飾ってあります。
名刺を横長半分にしたくらいの大きさのプレートに、
挙式の日付と夫婦の名前が刻んであります。
順番に並んでいて、
私達が挙式を上げた2008年11月1日は、
10組のカップルが挙式を挙げたそうで、
10枚のプレートが並んでいます。
今年も無事発見。
1年目のお祝いの日から、今年で3回目。
こうしてプレートを眺めることが、
私達夫婦のお約束。
先日の弟の結婚式で誓いの言葉を聞いた時、
4年前の自分を思い出しました。
「病めるときも、健やかなるときも」
あの時。
自分が“病む”なんて、微塵も思ってなかった。
何を根拠にか、
「病むなんざ、老いてからの話し」だとか、
「病むとしても主人が先」などと考えていたし、
先に死んでいくのも主人だと思っていたくらい。
本当に。
何を根拠に、ね。
去年、このプレートを眺めた時は、
告知を受け、手術を間もなくに控えた時で、
ただただ、
「またここに来たい。来れますように。」
そう願うだけだった。
今年、こうしてまたここにいられること。
そのことの本当の意味を噛みしめた。
この幸せを、身体中で感じた。
明日で丸4年です。
本当に本当に色んな事がありました。
ちょっと普通ではあり得ないような、
ものすごい波乱万丈な月日。
その極めつけが、去年の私の癌発見。
沢山心配をかけ、迷惑をかけ、
そして手術や入院中だけではなく、
今日までもずっと、
いつも支えてもらいました。
ありがとう。
結婚してたったの3年ぽっちで、
「病めるときも」になってしまって、
ごめんなさい。
もうこれ以上病まないように、大事に生きていきます。
これからも、
なんどもなんども、
ここに来られますように。