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10月に入り、日毎に秋めいてきましたね。
(まぁ、気温が上がる日もありましたが)
「秋」
といえば、「食欲の秋」「スポーツの秋」などと言われますが
最近の私は
「読書の秋」
を満喫しております
昔読んだ本を再読したり、気になる本は片っ端から
読んでおります
どの本も(主に小説ですが)面白かったのですが
そんな中から、「目からポロポロうろこが落ちた」
一冊を今日はご紹介したいと思います
『花のように、生きる。美しく咲き、香り、実るための禅の教え』
平井正修 -臨済宗全生庵住職- (幻冬舎)
タイトルからお察しのとおり、小説ではありません(笑)
禅宗のお坊さんが書かれた本で、ジャンルとしては人文・思想、でしょうか。
序章 「花」は、人生のすべてを知っている
1章 花のごとく、咲くために
2章 花のごとく、香るために
3章 実を結ぶために
終章 花のごとく、散るために
大きく5つの章があり、全部で85のお題について書かれています。
例えば、
16 あるがままの姿になりなさい
17 人は、何もしないで「咲く」ということはありません
22 「あるがままに見る」ことが、「正しい」ということです
30 ほんとうの自由とは?
などなど。
私が特に好きなお題を上げてみました。
どのお題も、自己啓発などの本によく書かれているし、聞いたことあるな~
と思われると思います。
「それくらい、知ってるよ」といった感じでしょうか(笑
それでも、読み進めていると「ハッ」とさせられっぱなし
知っていることと、理解していることって違うんだわ~。
「ほんとうの自由」のページで、著者は
人がなかなか自由になれないのは、「人は他人にこだわり、他人を夢みて、自分を忘れる」
ことが原因なのではないか、と書かれています。
他人の評価(どう思われているか)を気にしたり、
他人と自分を比較して、優越感を持ったり、見下したり。
それって、「他人中心」の生き方で、「自分」がどこにもいない。
自分にこだわらず、他人にこだわっていることなんだ。
…ざっくりまとめるとこんな内容です。
言われてみると、当たり前のことなんだけど
その当たり前のことを置き去りにして、毎日生きてるじゃん!
と、ハッといたしました…(他のページでも)
禅のお話や、仏教にまつわるお話も出てきますが
簡潔に、わかりやすく書かれており、どのお題も2ページくらいに
まとまっているので、とても読みやすい本でした
タイトルにある「花」とは、梅のこと。
禅の世界では、花と言えば梅。(元々、昔の日本では花=梅でした)
どんな花よりも先に花を咲かせ(寒中に咲く)
芳しい香りをさせ
実を結ぶ
そんな花になぞらえながら、また禅の教えを交えながら
誰もが持っている悩みや、凝り固まってしまった価値観、視野を
それこそゆっくりと、花弁が開いていくように解きほぐしてくれる一冊です。
気になった方は、本屋さんや図書館でお手に取って
みてください
最後までお読みいただき、ありがとうございました