『ハウスジャックビルド』

ネタバレ※


あらすじ、、
建築家を目指してる技師ジャックは、ある女性を殺害したことをきっかけに人を殺す快楽に目覚めてしまう。強迫性観念という病も患っており殺人を犯すほどにその症状も軽減されていき、また殺害の仕方も回数を重ねるにつれ残酷になっていく。自身で殺した死体をアート作品のように扱い、他にも冷凍倉庫にも数多くの死体を保管している。12年に渡り残虐な殺害を繰り返すジャックの半生を描いてる。


殺人鬼が主人公の映画の中で圧倒的にぶっ飛んでた。

ダンサーインザダークと雰囲気が似てると思ったら監督が同じなのね。

なんて言うか、フランス映画のような映像とかスローペースな感じが。

あと単純に長い!!ダンサーインザダークもハウスジャックビルドも2時半ぐらいある(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


主人公ジャックが、運転中困ってる女性を助けるため車に乗せ目的地まで送ることに。そこでジャックはその女性にバカにされたような事を言われカッとなって殺害。

まぁあの女もかなり失礼で図々しい奴(ノ_<)知らない人の車に自分から乗っといて、「知らない人の車には乗れないあなたは殺人鬼かもしれない」「あなたに人を殺す度胸ない」とか普通言うか。笑

だからって殺すのはもっとダメだが.°(ಗдಗ。)°.

その殺害をきっかけに、殺人鬼となっていく。

特に衝撃だった殺害シーンは、

息子が2人いるシングルマザーの恋人とピクニックと狩猟へ。ジャックは子供たちに銃の使い方を教えて、なんと子供2人を銃で殺す。めちゃくちゃ胸糞なのが死体2人を人形のように座らせピクニックをしてる。もちろん母親の顔はこわばってる様子((((;゚Д゚)))))))
その後母親に「好きな数字は?」と聞き「12」と答える。1から数字を数えるジャック。12になった時に母親を撃ち殺す。3人の死体と狩で捕まえたであろうたくさんのカラスを並べアート作品のような形にする。これがやりたかったのか…色々とついてけん。笑


もう一つ衝撃的なシーンは、

ジャックは友人の家へ行き、自分が60人殺した殺人鬼だと話す。最初は冗談だろうと深刻に捉えてなかった友人もどこか違和感と恐怖をかんじ外へ出てたまたま近くにいた警察官に助けを求めるが、警察も酔っ払いと判断し相手にせず←いや、ちゃんと仕事せぇって思った。笑 ジャックはなんとこの友人の乳房を切断。一つの乳房は車のワイパーに挟み、もう一つの乳房は皮細工のお店へ持って行きコインケースにする。かなりクレイジー(´;ω;`)


ラストの方では、
ヴァージという謎の男が出てくる。ヴァージは作中に語り手として声のみ出演している。ヴァージ本人が登場したのはこのシーンは初めて←多分。記憶が曖昧(>_<)
ヴァージに「家はどうなった?君の材料で家を建てろ」的なセリフにジャックは今までの死体を集めて組み立て小さな家にする。
その小さな家の中に小さな穴が。この穴にヴァージと一緒に入ることに。するとここは大きな橋があって橋の真ん中は壊れ途切れて歩けない状態に。橋の下には火の海が。よく漫画やアニメなんかに出てくる典型的な地獄の絵。落ちると一発で焼け死ぬであろうマグマの海。

ヴァージは、ここを渡れば地上の現実世界に戻れるとジャックに話す。

橋の真ん中は壊れ途切れているので、渡るのは不可能。距離的にもジャンプして渡れるぐらいの距離ではない。

ジャックは意を決して側面の方を使って反対側の入り口を目指していく。岩の凸凹を掴みながらなんとか進めていく。

結局バランスを崩し落ちてしまう。火の海マグマへ落ちジャックは地獄へ落ちていく。

THE END!!!!

と、思いきや。エンディングの曲が「ジャックもう二度と戻ってくるな〜」と繰り返される歌詞が物語とマッチしてる

エンディング曲も込みでこの映画はTHE ENDなのかぁ。゚(゚´ω`゚)゚。


悪の教典、ヒメアノ〜ル、死刑に至る病などに出てくる殺人鬼とは種類が違う。

サイコパスになるまでの過程、例えば生い立ちに問題あり心の闇などこういう経緯があってこういう人格になってしまったのかっていう同情の余地が全くなかったところが極悪クソサイコ野郎って感じだねヽ(;▽;)

強迫性観念って言う病気を患ってたって点では近いのかもしれないけど、ヒメアノ〜ルのように学生時代に壮絶ないじめが原因だったり、死刑に至る病のように虐待育ちの生い立ちに問題ありのようなハッキリとした原因は描かれてなかった。

ジャックは人を殺す快感だけじゃなく、芸術、アート作品、自身が理想とする家いわばアーティスティックな要素を交えながらのストーリーが個人的には面白いところだった。今までの殺人鬼サイコパスは典型的な王道パターン。これは新しいジャンルのサイコパスって感じ(´;Д;`)


死体で家を組み立てるところはなんかあまりにも雑で普通過ぎて。。。

長い時間、死体を使ってのアートだったり、芸術性のような見せ方をしといて、ジャックのこだわりってこんなもんだったの??もっと凄いのを期待してた(´༎ຶོρ༎ຶོ`)笑

理想の家が出来ず悩んでた結果があれでいいの??

ただ死体を並べて作っただけやん。。
絵本に出てくるお菓子の家レベルです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)笑

そう思ってしまう私もジャックと同じ悪趣味なのだろうか。。笑

その雑なところは人間味と捉えて良いのだろうか(*´ー`*)

ラストのマグマの海に落ちる結末もなんだかスッキリしない。結局悪いことをしたから地獄へ落ちるべし!と言うメッセージなのだろうけど。私的には最後まで芸術性を極めて欲しかった。

例えば、ジャックも何者かによって殺され今まで保管してた死体と同化して作品のひとつになる的な終わり方がよかったかなー。あくまで個人的な意見です(T_T)

しかも最後だけマグマの海って急にSF要素が入ってくるのもなんだかなー(ノ_<)

総合的に見て鬱、グロ、完成度で言えば★★★☆☆ってとこかな。

私はかなりグロ耐性ある方だったから平気だったけど苦手な方は絶対見ない方がいいですm(__)m