
3日前先着で無事に予約!
2025年大阪・関西万博の国連パビリオンに行ってきました。
こちらは比較的入りやすいパビリオンで、3日前先着でも「〇」が残っていることが多く、朝や夜の時間帯ならほとんど並ばずに入れることもあるようです。
そのため「慌てなくてもそのうち行けるかな」と思っていたのですが、会期末が近づくにつれて混雑するのでは…と心配になり、早めに行ってみることにしました。
国連の歩みを知る展示
国連パビリオンのテーマは「United for a Better Future(人類は団結したとき最も強くなる)」。国連創設80周年を記念して、35の国連関連機関と15の事務局部門が合同で展示をしています。
最初に入ったのは、天井からオーブ(球体)が吊り下げられた印象的な部屋。タッチパネルを使って国連の各機関の説明を見られるのですが、ふりがながなくて、子どもは読むのに苦労していました。
ただ、姫路城の模型があって、ユネスコが文化遺産を守っているということは伝わったようです。世界遺産という言葉は日本人にもなじみ深いので、国連の数ある活動の中では最も身近に実感できるテーマかもしれません。
続いて、国連の歴史を紹介する展示へ。発足当時の世界人口が22億人で、現在は80億人を超えているという数字には本当に驚きました。人口の増加とともに課題も複雑になり、それに応じて国連の活動が拡大してきたのだと実感します。
イマーシブ・シアターでの映像体験
次はシアター体験。大きな半球スクリーンに映し出される映像では、「団結」というメッセージを繰り返し伝えていました。
直前に赤十字の展示を見ていたこともあり、国連の映像は比較的抑制的に感じました。でも、だからこそ「危機感」がひしひしと伝わってきます。国連が今もっとも危機感を抱いているのは、まさにこの「団結」が失われつつある点なのだろうと強く感じました。
特別展示でアフリカの衣装体験
最後のエリアは時々、展示内容が入れ替わっているようです。私たちが行ったときはアフリカの衣類が展示されていました。
色鮮やかな布地で、実際に試着させてもらうと、想像以上に軽くて柔らかい手触り。写真映えすることもあって、多くの来場者が楽しそうに袖を通していました。国連の展示というと「固いイメージ」がありますが、こんなふうに文化に直接触れられるコーナーがあるのは嬉しいですね。
アンケートと子どもへのおみやげ
出口ではアンケートに答えると、ガチャガチャが回せました。カプセルの中にはシールやQRコードなどが入っていて、私たちのカプセルには世界食糧計画(WFP)のQRコード。活動について知るきっかけになります。
さらに子どもには本のプレゼントも。「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!」シリーズで、「小学生の英語」か「政治と憲法」から選ぶことができました。うちは「英語」を選びましたが、読むかどうかは微妙なところ…。でも、机の上に置いておけば、そのうち手に取るかもしれません。
国連パビリオンは、派手なエンタメ型のパビリオンとは違い、じっくりと「世界がつながる意味」を考えさせてくれる場所でした。
国連については「十分に機能していないのでは」という声もあるけれど、現場で動く人たちが国境を越えて協力することには確かな価値があると感じました。