あまり話題にならない?韓国パビリオンに行ってみた

 

万博の中で韓国パビリオンは、行った人の感想をあまり耳にしません。「良かった」「いまいち」どちらの声も少なく、SNSでも話題は控えめ。


でも、5月頃は3日前抽選でも最後まで枠が残っていることが多かったのですが、今ではそれなりに埋まるようになっています。

 

私自身もなぜか後回しにしてきましたが、「そろそろ行かなくちゃ」と休日の正午ごろに列へ。スタッフの案内では「2時間待ち」とのことでしたが、実際は50分ほどで入館できました。万博あるあるですが、案内表示の待ち時間はあくまで目安程度ですね。

 

 

 

  入館前の参加型演出

 

入館はかなりの大人数で、50人以上は一度に入っていたと思います。まず案内されるのは、電話ボックスのような小さな個室。そこで「あなたにとって大切なもの」を吹き込みます。

 


私の子どもは「自然」と答え、その言葉を私が録音しました。この音声が後の演出に反映される仕組みです。

 

 

  光と音楽で盛り上がる

 

広いホールに入ると、床には四角い枠が並んでいました。線を踏まず、枠の中に数人ずつ入るよう指示があり、ショーがスタート。

 

 

まず、先ほど吹き込んだ声が天井から聞こえました。「家族」と答えた人が多かった印象です。


テンポの速い音楽に合わせて縦横無尽に走る光、ライブのような高揚感。照明と音響の迫力は、K-POPコンサートさながら、なのかな。

 

 

子どもはすごく楽しんで音楽に合わせて踊っていました。

 

 

  静けさと不思議な泡

 

次の部屋は一転して静かな空間。岩や植物に囲まれた小さな山から、細長いパイプがいくつも突き出しています。

 


来場者がこのパイプに息を吹き込むと、先端が光り、天井からふわふわした泡のようなものが降ってきます。触れるとすぐに消えてしまい、まるで空気に溶けるようです。視覚と触覚の両方で楽しめる、不思議で幻想的な体験でした。

 

 

水素の技術と関連しているそうです。

 

 

  K-POP演出で締めくくり

 

最後はドラマ仕立ての映像体験。おじいさんの残した楽譜を孫娘が完成させ、それを歌って踊るシーンへ。女の子がK-POPダンスを披露する、華やかなフィナーレです。


ここで「韓国パビリオンがあまり話題にならない理由」が少し分かった気がしました。万博の来場者層は中高年も多く、K-POPはすでに日本で広く見られる存在。珍しさや新しさを感じにくいのかもしれません。

 

 

 

韓国パビリオンは、技術とエンターテインメントを融合させた参加型の展示が特徴でした。K-POPの演出は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、光・音・映像を全身で浴びる体験はなかなか楽しいものでした。