
パナソニックグループが手がけるパビリオン「ノモの国」は、「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」をテーマに、来場者が自分の感性を再発見できる体験型スポットです。
建築は、風に揺れるオーガンジーの外観が印象的です。初めて見たときは少し独特な雰囲気で、「なんだか廃墟っぽい?」と感じましたが、夜になるとライトアップが施され、光と影が織りなす複雑な模様が美しく見えました。
中に入ると、4つのゾーンを順に巡り、立体音響や映像、ミストの滝、光の演出など、五感を刺激する「Unlock」体験が展開されます。
体験時間は約60分でした。
当選から2か月、ようやく訪問
私が訪れた日は、2か月前抽選で当選した日。
うれしい反面、このチケットのために通期パスの枠が1つ固定されてしまい、他の予約枠のやりくりに苦戦しました。
ようやくやってきた予約当日。入口前に立った瞬間、「やっと来られた!」という高揚感と、これで長く塞がっていた予約枠がようやく解放されるという安堵感が、ほんの少し入り混じっていました。
参加者はやはり子どもたちが多いようでした。
森で結晶を手に、不思議なしかけを発見
体験は、ほぼ真っ暗な部屋から始まります。足元や壁のあちこちで光が揺らぎ、池の中にいるような雰囲気になりました。
次のエリアでは、1人1つずつ「結晶」を手渡されます。
森のような空間を歩きながら、結晶を特定のオブジェにかざすと、鉱物のようなオブジェが光ったり、鈴のような音が響きます。場所によって色も音も異なり、ついついあちこち試したくなりました。
葉っぱのような装飾は、土に埋めると分解される素材でできているとのこと。こうしたサステナブルな工夫がさりげなく組み込まれているのも印象的でした。
あなたの行動から“性格診断”?
森での探索を終えると、次は結晶を使った分析エリアへ。ここでは、体験中の行動パターンをもとに、性格タイプを診断してくれます。
私の結果は「人に頼るのが上手」。一方で、あちこち動き回っていた子どもは「好奇心旺盛」。
「ああ、確かにそうかも」と思わず笑ってしまいました。後から見返すことができるQRコードつきのカードをいただきました。
蝶が舞い、霧の中でダンス
最後のエリアは広い空間。ここで、結晶をうちわであおぐと、映像の蝶が舞い上がります。参加者全員で仰ぐと、空間が一気に華やぎ、幻想的な光景が広がりました。
クライマックスは霧の中でのダンス。音楽と光に包まれ、子どもも大人も自然と笑顔になりながら体を動かしました。
「ノモの国」は、映像鑑賞型のパビリオンとは違い、手を動かし、歩き回り、音や光と触れ合うことで、自分自身と向き合える体験になっていました。
大人にとってはちょっとしたリフレッシュ、子どもにとっては忘れられない冒険になったかなと思います。