「ジュニアSDGsキャンプ」という名前だけ聞いて、なんだか楽しそうだな~と思って、軽い気持ちで予約したツアー。でも参加してみると、これが思った以上に“ガチ”な内容で驚きました!

 

小学生の子どもと一緒に体験した「Cコース」は、日本企業の最先端技術に触れながら、環境に配慮した未来社会を歩いて体感するというもの。


会場をぐるっと1時間ほど歩く屋外ツアーなので、真夏はなかなか過酷。でも、パビリオンでは味わえない体験が盛りだくさんで、終わってみれば充実感たっぷりの内容でした。

 

 

  受付場所は「西ゲートの西」

 

予約は3日前の朝に開放される「先着順」の枠で確保しました。

「何も残ってない~」とページの下までスクロールすると「〇」が出ていたので、内容もよく分からないまま思わずポチっと。

 

受付場所は、西ゲートのセブンイレブンよりさらに西側。東エリアから歩くとちょっと遠いです。

 

受付を済ませると、1人1台タブレットが配られました。このタブレットはツアーの説明の補助的な資料が表示されます。

 

 

  最初のスポット:まさかの「柱」!?スマートポール

 

最初に案内されたのは、サンセットビアテラス近くの「スマートポール」。

私はここに柱があることすら認識していませんでした。

 

 

ところがこの柱、巻きつけられたペロブスカイト太陽電池で発電し、携帯の充電・迷子の捜索・照明などをこなす超多機能ポールだそうです。

 

 

 

  進化するコンクリートにびっくり

 

次に見たのは、CO₂を吸収するコンクリート。

 

 

フューチャーライフビレッジには、カカオ由来のコンクリートもあるそうです。
 

普段あまり意識しない「コンクリート」ですが、いま環境負荷を大きく減らすためにこんな進化を遂げているんですね。

 

 

  リング下の「地域熱供給」設備へ

 

そこから一気に大屋根リングの下へ大移動。正直、ここが一番つらかった…暑いし遠いし。

 

ここでは、「Wasse」裏にある地域熱供給システムの紹介がありました。実際の施設は見ることができないのですが、万博全体のエネルギーを効率よく供給する仕組みで、前回の大阪万博でも使われていたそうです。

 

 

 

  氷のクールスポット

 

お次は、「氷のクールスポット」へ。ここは以前も訪れたことがある場所でしたが、改めて中に入ると、本当にひんやり。

 

 

夜間に作られた氷を、昼間に気化冷却として使うこの仕組みだそうです。あれだけ暑い日でも、氷がしっかり残っていてすごい!


科学と環境配慮の技術が身近に感じられるポイントでした。

 

 

  最後は「いのちをめぐる冒険」建築素材の秘密

 

ツアーのラストは、「河森パビリオン(いのちをめぐる冒険)」の建築素材についての紹介。

 

 

こちらの建材は「海水由来」。世界中どこでも手に入る資源からつくられる新しい素材で、コストと環境負荷の両方に配慮されているそうです。

 

 

 

  暑いけど、知的好奇心が満たされる1時間

 

真夏の万博会場を1時間歩くのはかなり体力を使いました。でもその分、知らなかった技術・考え方にたくさん出会えて、とても学びのある時間になりました。

 

「ジュニア」と名前についていますが、大人の参加者が多かったのも納得。小学生には少し難しいところもありましたが、親子で体験するのにもおすすめです。

 

他のコースにも機会があれば参加してみたいと思える、魅力的なプログラムでした!

 

こちらは電力館前のスマートポール