
「アンゴラ館」についに行ってきました!
開幕からずっと閉館が続いていたこともあり、気になっていたパビリオンのひとつ。正式オープン後も混雑している様子だったので、いつ行こうか迷っていましたが、思い切って並ぶことにしました。
この日は夕方から並び始め、待ち時間は1時間弱。
ちょうど西日が強く差し込む時間帯で、日傘なしではかなり厳しかったです。
アンゴラ館は、アフリカ諸国の中で唯一、独自設計のパビリオンを建設した国です。この万博に対するアンゴラの意気込みがうかがえますね。
開館前の様子
メイン展示は映像作品『チッソラの夢』
こちらのパビリオンは映像展示がメインで、完全な入れ替え制。
15分ごとにグループ単位で案内され、上映会場には椅子席が用意されています。
私が並んでいた時も、立ち見で数名が入場できると案内される場面がありましたが、朝から歩き回っていたこともあり、座って観たいという思いが強く、もう15分待つことにしました。
「チッソラの夢」は、アンゴラで暮らす少女が医療従事者になるという実話ベースの物語です。
少女がマラリアにかかり、おばあさんは、まずシャーマンのような人物に相談します。そこで霊的な原因の可能性を確かめたうえで、病院に連れていき、適切な治療を受けさせます。
迷信と医療が併存するという文化的な背景は、日本に暮らしているとなかなか想像が難しいですが、それぞれの地域に根づいた考え方を知ることができ、非常に考えさせられる内容でした。
ようやく「健康教育」の意味がわかった
アンゴラ館の外壁には大きく「健康教育」という文字が書かれていて、「なんだろう?」とずっと思っていたのですが、映像を見て納得。
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医療の知識を広めること
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地域社会での医療アクセスを改善すること
そうしたメッセージが、物語を通して伝わってきました。
ちなみに、日本語のナレーションがすこし「翻訳調」で、セリフがやや分かりにくい部分もあったのですが、とても心に残るストーリーでした。
万博会場には華やかで未来的な展示が多く並ぶ中、アンゴラ館は「命を守る」「教育で社会を変える」といった根源的なテーマにしっかりと向き合っていたのが印象的でした。
先端技術ばかりに目を奪われがちな中で、こうした人間らしさや伝統に根ざしたアプローチがあることにが、素敵だなと思います。