2025年大阪・関西万博で、ずっと気になっていた「パソナ館」にようやく行ってきました!今回はその訪問体験を詳しくレポートします。

 

 

 

  朝から始まる“列との戦い”

 

訪問日は朝イチの「予約なし開放時間帯」をねらって行動。西ゲートからの入場を選び、桜島のシャトルバス乗り場に到着したのは7時15分ごろ。7時55分ごろ発車し、9時10分すぎにようやくゲート通過。

 

急いでパソナ館の列へ向かい、なんとか並ぶことに成功!9時20分には列が締め切られていたので、本当にギリギリ。まさに“長い戦い”でした。

 

列は比較的スムーズに進み、30分も待つことなく、いざ入館です。

 

 

  入口から惹きつけられる展示の数々

 

中に入ると、最初に目に入るのは色鮮やかな「命の木」? どことなく1970年の大阪万博「太陽の塔」を彷彿とさせる存在感で、見る者を圧倒します。

 

 

続いて現れたのは、神秘的なアンモナイトの展示。中でも虹色に輝く「アンモライト」は、アンモナイトの化石が長い年月をかけて鉱物化したもので、まるで宝石のような美しさに目を奪われました。

 

 

 

  アトムとブラックジャックの物語と最先端医療

 

次の展示では、「鉄腕アトム」と「ブラックジャック」が登場。アトムが犠牲となり、それを救おうとするブラックジャックのストーリーは、子どもも大人も引き込まれる内容でした。

 

 

そのまま医療エリアへ。iPS細胞由来の心筋シートが鼓動しているのを間近で見ることができ、まさに命を感じる瞬間。残念ながら、心臓の形をした展示のほうは、私が見ている間は動いていなかったような、微妙に動いていたような…?

 

 

 

  未来の医療にふれる体験型展示

 

未来の医療を紹介する展示では、子どもが「カテーテル手術ブース」に挑戦。細いチューブを操作しながら進める体験で、医師の手技がいかに繊細で高度なものであるかを、実感することができました。

 

未来のカテーテル技術の方は、操作性が格段に向上しており、一般化されれば多くの人にとって負担が軽減されそうだなと感じました。

 

また、ベッドに横たわって検査を受ける体験ができるベッド型の検査機器もありましたが、こちらはすでに整理券が終了していて体験できず。体験中の人が大勢に見られている様子も少し緊張感がありそうでしたが、それでも「やってみたかったな」と少し心残りでした。

 

 

  立体スクリーンの映像体験

 

展示エリアの中心には、巨大な立体スクリーンが設置されており、一定の時間になると映像が上映されます。この映像は常に流れているわけではなく、時間帯によっては見逃してしまうこともあるので注意が必要です。

 

 

私が見たときはちょうど上映が始まったタイミングで、ラッキーでした。映像の内容は、人間によって破壊されていく地球の姿から始まり、やがて希望の未来へと向かっていくという構成。「未来をどう選ぶかは、私たち次第」というメッセージがしっかり伝わってきました。途中、ちょっと怖いと感じるような描写もありましたが、それも含めて印象深かったです。

 

驚いたのは、スクリーン自体が動いたこと。360度から見ることができる仕掛けになっていて、大勢の人が同時に楽しめる工夫がされていた反面、どこを見ればよいか少し戸惑うところもありました。でもそれも含めて楽しかったです。

 

 

  地下世界と“光る微生物”

 

次は地下空間の展示へ。入り口にいたスケボーに乗る生き物を見て、私が「モグラ?」と言ったら、子どもから「どう見てもクマムシでしょ!」と即ツッコミ(笑)。

 

 

確かに足がたくさんあって、よく見たらモグラじゃないと分かるんですが……でも、地下にいてサングラスをかけてるって、昔から“モグラキャラ”の定番じゃないですか。

 

この空間は少しひんやりしていて、湿ったような空気を感じました。ほんのり土のにおいがするようにも思えて、地下にいる感じが演出されていたのかもしれません。

 

 

壁や床には、地下に棲む様々な微生物や生き物たちが紹介されていて、じっくり観察すると発見が多い場所でした。しばらくすると、突然「雨」が降ってきて、部屋が真っ暗に。何が起きたのかと思った瞬間、あちこちで光が灯りはじめ、微生物たちの様子を表現した演出が始まりました。

 

静けさの中に広がる光が本当に幻想的でした。

 

 

  空飛ぶクルマと、企業館ならではのグッズ

 

終盤は、未来へ旅立つ映像体験。空飛ぶクルマステーションで見たものと似た演出でしたが、こちらもなかなかの迫力です。

 

出口手前には、さすが企業パビリオンというべきグッズ売り場がありました。子どもにねだられて、100円のフォーチューンクッキーを購入。開けてみると中吉(末等)で、淡路島の特定施設で玉ねぎと交換できるというユニークな内容。ちょうど淡路島に行く予定があるので、これはもう玉ねぎをもらいに行かねば!と思っています(笑)。

 

 

全体を通して、「命」「医療」「未来社会」を体感できる、メッセージ性の強い展示内容でした。子ども連れでも楽しめるポイントが多く、映像や仕掛けも工夫されており、記憶に残る体験になりました。

 

パソナ館は基本的に予約が必要ですが、朝イチや人が少ない時間帯は、予約なしでも入れる枠があります。また、淡路島から夢洲までの高速船「PASONA NATUREVERSE号」に乗ると、パソナ館に優先入場できる特典があるそうです。

 

実は、事前予約がどうしても取れなかった私は、「もう淡路島から行くしかないか……」と本気で悩んでいたほど。「淡路島に泊まって、そこから高速船で行けば確実かな」とかなり真剣に考えていました。

 

結局、朝イチで西ゲートから入って、ギリギリ並ぶことができましたが、淡路島に泊まって翌日から万博というのも、旅のプランとしては魅力的ですよね。