
30分で入れた? 意外とスムーズだった入館
1時間待ちと表示されていたモナコパビリオン。ちょっと覚悟して並び始めたのですが、実際には30分ほどで入館できました。列の進みは比較的早く、それほど苦にならない印象です。
外観は、どこかかわいらしい雰囲気。建物の脇には小さな池があって、そこでは警備員さんが「足元に注意、スマホを見ずに歩いてください」と繰り返し案内しているのが印象的でした。おそらく、実際に滑ってしまった方が何人もいたのでしょうね。
手でふれて楽しむ、ユニークな展示空間
パビリオンの中に入ると、手で触れることで映像が変化するインタラクティブ展示がありました。さまざまな素材の肌触りがあって、ちょっと不思議な感覚です。
個人的には、昔テレビで見た「爬虫類とかが入ったブラインドボックスに手を入れる」系のバラエティを思い出してしまいましたが…。もちろん、こちらはもっと芸術的で洗練された演出なのですが、ちょっとした緊張感とワクワク感が似ているかな。
壁には俳句もあって、日本文化とのつながりも随所に感じられました。
2階のVR体験は行列覚悟!今回は断念…
2階では、モナコの自然や海洋世界をテーマにしたVR体験が用意されているのですが、こちらは常に行列ができている人気コンテンツのようです。
私が行ったときも「40分待ち」との案内。ほかの予定もあったので、今回はあきらめました。体験される方は、時間に余裕があるときがおすすめです。
この万博では館内でVRを活用した展示が多く見られますが、どこも体験人数に限りがあるため、回転率の低さが課題に感じられます。
「自宅でも楽しめますよ」とのことでQRコードを撮影して帰りましたが、我が家にはVRゴーグルがないため、スマートフォンでは少し臨場感に欠けるものとなりました。
建物の外には静かな庭園と自然への想い
館内を出ると、すぐそばには小さなお庭が広がっています。
ひときわ目を引いたのは、ガゼボのような建物の中に展示された自然環境保護への取り組み。さらに、日本庭園のような雰囲気のなかにサボテンがたくさん植えられたエリアや、ミツバチに関する紹介もあり、自然との関わり方を考えさせられる構成でした。
この屋外展示エリアは、並ばずに立ち寄ることもできそうです。
五感を使った展示で感じる「非日常」
モナコパビリオンは、派手な演出はないものの、五感を刺激するちょっと不思議な展示体験が楽しめる場所でした。中でも「皮膚で感じる」展示というのは珍しく、静かながらも印象に残ります。
豪華なワインバーやVR体験に注目が集まりますが、展示の根底にある“自然を大切にする心”が丁寧に伝わってくるのも魅力でした。