
大阪・関西万博の会場内で実施されている「ミャクミャクぬいぐるみくじ」は、公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみが必ず1体当たるくじ引きスタイルのグッズ販売です。
販売場所は、日本館とシャインハットの間あたりにある淡いブルーのキッチンカー型の売り場で、大きさの異なる3等級(20cm〜80cm)がランダムで当たる仕組み。価格は1回2,200円(税込)です。
平日でも長い行列ができるほどの人気ぶりで、土日は午後を待たずに待機列が締め切られることもあるとのこと。スムーズにくじを引くには、朝イチで並ぶのがベスト。なかなかハードルの高い“くじ体験”です。
入場予約枠がない! 当日0時からのチャレンジ
先日、万博に行ったときにミャクミャクぬいぐるみくじを引こうとしたのですが、11時にくじのところへ行ってみるとすでに待機列が規制されていて、新たに並ぶことができませんでした。
そんな経験もあり、次回は「朝イチで、くじを引きに行くぞ」と決意。ちょうど次の休日が雨予報だったので、「人が少ないかも?」「どうせ大屋根リングの下に並ぶんだし、雨でもいいや」と思い立ち、急きょ万博行きを決めました。
ところが、入場を決めた段階で、くじを引きたい日の前日と、その先の2日分の通期パス来場予約枠はすべて埋まっている状態。つまり、朝から会場に入るには、深夜0時に予約枠が開放されるのを待って当日9時のゲート枠を確保するしかない、という状況でした。
サイトを見てみると、東西どちらのゲートも9時〜11時はすでに満席。ただ、雨予報ということもあり、直前キャンセルで空きが出るかもしれないという希望を持って、挑戦することにしました。
まず、前日の万博から帰宅後、3日前先着の混雑に巻き込まれないようにと、22時すぎにはサイトを開いてスタンバイ。次に、桜島のシャトルバスをチェックし、8時台の空き枠をゲット。
予約サイトのほうは11時55分頃に無事アクセスでき、0時に12時ゲートを確保。その後は10秒おきにひたすらリロードし、画面が切り替わるたびに一喜一憂しながら、約30分後、ついに「9時 西ゲート」に変更成功!
「1時まで粘ってダメなら諦めよう」と思っていましたが、どうにかゲットできました。その後は翌日の洗濯を済ませ、ぬいぐるみが濡れないようにビニール袋を準備したり、もし1等が当たったら大きなミャクミャクを持ち帰ることになるかも…と大きな袋を探したりしていたら、気づけば就寝は2時過ぎ。翌日は7時の電車に乗る予定なのに、我ながら、ぬいぐるみのためにちょっと無理しすぎました。
いざ、現地へ。行列と雨との戦い
当日は予定通り、8時40分頃に西ゲートに到着し、9時20分頃に入場できました。ぬいぐるみくじの会場は西ゲートからはかなり距離があります。でも私は、どうしても東ゲートのあの殺伐とした感じが苦手で…、西ゲートを選択しました。
そこから、日本館とシャインハットのあたりを目指してひたすら歩きます。途中、まだ入れていないパビリオンがガラガラなのを横目に見ながら、くじの行列へ向かいました。
9時35分ごろ、ようやく大屋根リング下のミャクミャクぬいぐるみくじの行列に並び始めた時点で、待ち時間は約1時間半との案内。この時間にもう1時間半なの?と驚愕。
簡易椅子を持参したので座って待てるのは助かりましたが、列が少しずつ動くたびに椅子と一緒に移動しないといけないのは意外と大変でした。
大屋根リングの下で30分ほど待った後、くじ売り場となっている車の横の列へと進みました。この日は予報通りの雨、しかもかなりの土砂降り。屋根のない場所では傘を差していても足元ビシャビシャです。簡易椅子はもう無理と判断して片づけました。
晴天なら直射日光のなか並ぶことになり、それはそれで過酷そうです。そこからさらに40分ほど待って、ようやく自分の番がやってきました!
まずはレジで代2,200円を支払い、引換券を受け取ります。 さあ、いよいよ~
結果は…!?
くじを引いて、結果は……3等!
もちろん、ちょっと残念な気はしましたが、寝転がったスタイルのぬいぐるみはかわいい!
しかも、私が引き終わった頃にはすでに列の新規参加が規制されていて、スタッフさんが「今からはもう並べません」と案内していました。やっぱり大人気なんですね。
頑張った甲斐はあった…かな? でも、せっかく準備した大きな袋が出番なしだったのはやはりさみしい。
後日、家の中で行き倒れていたミャクミャク…
ミャクミャクぬいぐるみくじは、3等。でも、行列、深夜予約、雨、早起き…いろいろ乗り越えてのくじ引きは、思い出としてもインパクト大です。引くまでのドラマも含めて「ミャクミャクくじ」、すごく楽しめました!
ちなみに、ぬいぐるみはMade in Chinaでした。万博会場の熱気の裏で、中国の工場でたくさんのミャクミャクたちがせっせと縫い上げられているのかと思うと、そちらにも「おつかれさま」と言いたい気持ちになりますね。
※本記事は2025年6月時点の情報をもとにしています。最新情報は現地案内などをご確認ください。
