海風と唸り声

 

この日、チェコパビリオンには午後の人が多くなってきた時間帯に向かいました。人気パビリオンのいくつかはすでに入館規制がはじまっており、入れそうなところを探してたどりつきました。


入館までに並んだのはおよそ20分ほど。建物の目の前が海になっていることもあり、並んでいる間にふと涼しい海風が吹いてきて、ちょっと心地よい時間でした。

 

そして、すぐ近くには例の「null²」があります。あの館から響く独特の唸り声が、チェコ館前にもときどき聞こえてきて、最初はちょっとびっくりしました。

 

 

 

  螺旋をのぼるアートな空間

 

チェコパビリオンは、スロープをぐるぐる上がっていくウォークスルー型の構造。
足を止めずに進む設計のため、回転率は良好。

 

内部では、現代アートのような展示があちこちに配置されていました。
 

 

壁一面に描かれた絵や、電子機器がしゃべっていたりと、ちょっと不思議な空間。「これは感性で見るやつだな」と思いながら進みましたが、正直よくは分からず……でも、「分からないなりに面白い」という、不思議な楽しさがありました。

 

 

 

  気になるアートや展示たち

 

なかでも目を引いたのが、たくさん吊り下げられていたシャモジ型のガラス。これが何を意味しているのかは分かりませんが、「なんか、きれいだなぁ」と素直に思える展示でした。

 


途中には、まさかの「石破総理」の落書き(?)らしきものもあり、思わず「え?」と二度見。自筆なんでしょうかね?

 

 

そして印象的だったのが、ウランガラスの展示。
 

 

黄緑色に妖しく光るガラスは、どこか神秘的で少し怖い。ちょうど最近、テレビでウランガラスの骨董が人気と紹介されていたので、「これか…」と妙に感心してしまいました。

 

 

  最上階には展望とビール

 

長いスロープを登りきると、屋上に到着。ここからは周囲のパビリオンを一望でき、とてもいい眺めでした。
 

屋上にもレストランがありました。

 

 

個人的に気になったのは、「ミルコ」という泡がたっぷりのチェコビール。ひとりでは飲み切る自信がなかったので今回は見送りましたが、酒量のある同行者と来たときにはぜひチャレンジしたいです!

 

 

  キャラクター「レネ」の魅力にやられた

 

最後に忘れちゃいけないのが、チェコ館のマスコットキャラクター「レネ」。


正直、第一印象は「一昔前の火星人…?」。でも、どこか憎めない感じで、900円のピンバッジを買っていました。ミャクミャクと同じく、なぜか抗えない魅力があるキャラクターです。

 

 

チェコパビリオンは、正直「よくわからないけど面白い」展示の宝庫。
分かる・分からないを気にせず、雰囲気ごと楽しむのがいいかな、と思います。