45分ほど並んで、ようやく入館できたアゼルバイジャンパビリオン。列は思った以上に進みがゆっくりで、「なかなか動かないなぁ」と感じました。一度に入れる人数が少ないようで、回転率はあまり高くない印象です。

 

このパビリオンの一番の魅力は、やっぱり外観じゃないでしょうか。幾何学模様(※伝統的なステンドグラス風の装飾「シェベケ」」というものとのこと。)が組み合わさった白いたてものは、パビリオンの中でもとくに目をひきます。

 

 

入口では、詩人ニザーミー・ガンジャヴィの叙事詩『七王妃』(Heft Peykar)に登場する7人の王妃が、くるりくるりと回ってお出迎え。この演出もとても印象的でした。それぞれの王妃は異なる曜日や惑星、色、文化圏を象徴し、訪れた王に寓話を語る構成になっているそうです。

 

 

 

  実はあまり知らなかったアゼルバイジャン

 

中に入ってすぐの写真パネルも印象的でした。恥ずかしながら、私はアゼルバイジャンの場所すらよくわかっていなかったのですが……パネルを見て、「フラミンゴがいるの!?」と驚き。自然豊かな国なのだと初めて知りました。

 

その後は、円形の部屋でアゼルバイジャン紹介の映像を鑑賞。天井から吊るされた天蓋?のような物があり、不思議な浮遊感のある空間演出になっていました。

 

 

次の部屋には、伝統的な楽器や服飾などが展示されています。中でも目を引いたのがX字型の書見台のような展示物で、大きな本を開いて乗せるためのもののようでした。宗教書を読むための道具かもしれませんが、「どれほど大きな本を使っていたのだろう…」と、つい想像がふくらみました。

 

展示品の後ろの絨毯?タペストリーがすごくきれいですね

 

 

  展示内容はややあっさりめ?

 

建物は美しかったのですが、正直なところ、展示内容はあまり多くはなく、映像メインの構成で「あっさりしているな」と感じたのも事実。せっかく並んで入ったのでもう少しボリュームがあると嬉しかったな……というのが正直な感想です。

 

最後はお土産コーナー。伝統的な衣装や、アゼルバイジャン特産のシルク製品などが並んでいました。

 

 

ちなみに、あとから知ったのですが、なんとこのパビリオンの3階にはカフェがあるそうです。私は入口すら気づきませんでしたが、ケーキ類が中心のカフェだとか。甘いもの好きな方は、展示のあとに立ち寄ってみるのも良さそうですね。

 

 

アゼルバイジャンという国について、これまであまり知らなかった私ですが、このパビリオンを通じて、自然と文化、そして美しいデザインに触れられたことは大きな収穫でした。

 

外観の美しさはぜひ実際に見てほしい! パビリオンの写真を撮るのが好きな方にもおすすめです。