インドネシアパビリオンは、「調和の中で繁構する:自然、文化、未来」をテーマに、自然・文化・未来が調和した空間を体感できる構成になっています。

 

外観は「船」をモチーフにしていて、島国インドネシアの未来への航海を象徴しているそうです。

 

 

 

  並ぶけれど、回転は早い印象

 

訪れたときはかなりの行列ができていて「これは時間かかるかな…」と思ったのですが、意外と進みはスムーズで、30分ほどで入館できました。

 

ただ、その約2時間後に再び前を通ったときには、列が大屋根リングの下までびっしりと伸びていました。タイミングによっては、かなり待ち時間が長くなることもありそうです。

 

 

  入り口ではお面がずらり

 

中に入ると、まず最初のエントランスにはたくさんのお面がずらり。いろんな形、いろんな表情があって面白く、もっとじっくり眺めていたかったのですが、スタッフの方が「インドネシアパビリオンへようこそ!」と元気よく盛り上げながら、すぐに次の部屋へと案内してくれました。

 

 

 

  熱帯雨林ゾーン

 

ドアが開くと、一気に空気が変わります。そこはまるでジャングルの中。蘭の花や食虫植物のウツボカズラがあり、湿度や温度も含めて熱帯の雰囲気が感じられました。森の中には、動物の立体や絵がそっと隠れるように配置されていて、探しながら進むのも楽しいです。

 

 

ウツボカズラの中をのぞいてみましたが、つかまっている昆虫は見当たらず、ちょっと残念(笑)。

 

 

この空間、どこかで体験したような…と思ったら、昆虫館の放蝶園でした!南西諸島の蝶が舞う展示室に、空気の感じや植物の雰囲気がよく似ていました。

 

 

 

  空間VRは酔うけど、映像は楽しい

 

次は空間VR。私はこういうのにすぐ酔ってしまうタイプなので、案の定ちょっと目が回りました(笑)。それでも思わず「おぉっ」と声が出るような迫力があって、映像の雰囲気も独特で引き込まれました。

 

 

映像はそれほど長くなく、興味のない人は途中で抜けて次の展示に進むこともできるため、会場内で人が滞留しにくくなっています。映像コンテンツがあっても、流れが止まらないのはとてもありがたかったです。

 

このお花みたいなのはパビリオンのマスコット

 

 

  武器展示が「かっこいい」

 

VRを抜けると、2階へと続く通路に入ります。ここにはインドネシア各地の武器が展示されていて、長いもの・短いもの・刃の反ったものなど、形状や装飾もさまざま。

 

「かっこいいな」と素直に感じました。こういうものを見ると、土地ごとの文化や歴史の奥深さが伝わってきますね。

 

 

 

  布地の展示に見入ってしまう

 

その先には布地の展示。

細かい模様や織りが美しく、色合いも繊細で、ついじっくり見入ってしまいました。

近寄って見られるのがいいですね。

 

 

 

  シアター

 

奥にはシアターがあり、語り部のような人物が登場して、インドネシアの伝承のような物語を静かに語っていました。映像の途中で影絵が使われる場面もあり、全体として幻想的で神秘的な雰囲気が漂っていました。

 

上映後に展示されていた影絵の人形たちは、造形が独特で、少し不気味さもある一方、どこか親しみも感じられる不思議な存在感がありました。

 

 

 

  最後はコーヒーでひと息

 

パビリオンを出ると、インドネシアのコーヒーが無料でふるまわれていました。香ばしくて美味しく、ちょっと疲れた体にちょうどよかったです。

 

子どもが「飲んでみたい」と言うので少しあげてみたところ、「にがい…」と(笑)。人生初のコーヒーは、まだ早かったみたいです。

 

 

 

  自然・文化・未来を体感

 

インドネシアパビリオンは、展示も演出も丁寧に作られていて、ひとつひとつのエリアに“らしさ”が詰まっていると感じました。私は特に熱帯植物のゾーンと布地の展示が印象に残っていてます。

 

混雑はありましたが、動線がしっかりしていて、展示の流れが滞らない点も好印象です。インドネシアという国の自然・文化・未来を、感覚を通してじかに味わえるパビリオンでした。