
最近、万博会場を歩いていて驚いたのが、「並ぶことすらできないパビリオンがある」という事実。
えっ、並べない? 入館制限!?
そんな看板を目にする機会が、明らかに増えてきました。
並べないパビリオン、増えてます
これまでは、どんな人気館でも、早めに並べばそのうち入れるという感覚がありました。
ところが最近は、ピーク時には行列そのものを締め切ってしまうパビリオンが続出。
私が実際に見かけた限りでも、
スイス館、ヨルダン館、サウジアラビア館、インド館は、「受付停止」や「入館制限中」の札が出ていました。
つまり、並ぶことさえ許されないという状況。
これはかなりショックですよね…。
おそらく安全上の配慮や動線確保のためだと思われますが、来場者としては対策を考えたくなります。
パビリオンの「見学スタイル」は大きく3タイプ
実は、どのパビリオンも同じように回転しているわけではありません。 見学スタイルの違いによって、回転率や待ち時間が大きく変わります。以下に、完全予約制のパビリオンは除外し、私が現地で確認できた範囲で3つのタイプに分類してみました。
※状況は日々変化しており、私の訪問時と現在では異なる可能性がありますし、今後変わっていく可能性もあります。最新情報はSNSなどで随時ご確認ください。
1. 自由見学型(回転が速い)
中に入ったら自由に展示を見て、好きなタイミングで出てこられるスタイル。 映像展示があっても途中退出OKで、館外に行列ができていても、比較的早く入れます(そうはいっても、待つことは待つのですが…)。
該当例: アゼルバイジャン、アラブ、インドネシア、オーストラリア、カタール、シンガポール、スペイン、中国、バーレーン、ベルギー、フランス、マレーシア、モナコ、北欧など
2. 順路移動型(回転が遅い)
決められた映像や展示を順番に見ながら、部屋を移動していくタイプ。 途中退出は不可で、パビリオン側が入館者の移動を完全にコントロールします。
そのため、入館待ちの行列が長くなりがちで回転率は低め。 このタイプのパビリオンは予約制にしているところが多いですが、以下は予約不要、または予約と当日待ち列を併用して運用しているパビリオンの例です。
該当例: アメリカ、イギリス、エジプト、オランダ、クウェート、韓国、ルーマニアなど
3. 制御型(中間)
一定人数をまとめて案内し、一定時間映像などを見せる方式です。映像展示をパスはできませんが、順路移動型よりは短時間で済むことが多く、中程度の回転率です。
該当例: ウズベキスタン、オーストリア、タイ、フィリピン、マルタなど
イタリア館は本来はこのタイプに分類されますが、来館希望者が非常に多く、待ち時間が4時間を超えることもあるなど、行列の規模が他と比べて桁違いです。そのため、ほかの同タイプのパビリオンとは分けて考える必要がありそうです。
効率よく回るための戦略
では、これらをふまえてどう動けばいいのか?
1日でできるだけ多くのパビリオンを楽しむために、見学スタイルと混雑傾向をふまえた戦略を組み立ててみました。 ただし、会場の状況は時間帯や天候によって大きく変わるため、現地での判断やSNSなどを通じた最新情報の確認も重要です。
◆ 基本方針はこれ!
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午前中は“受付終了リスク”の高い人気館や、順路型・制御型など時間のかかるパビリオンを優先的に回る
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昼前後は、比較的回転率の良い自由見学型で数を稼ぎつつ、休憩も意識する
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午後は、体力や空き時間に応じて体験型や、当日予約が取れていれば予約時間にあわせた行動を調整する
◆ その他のコツ
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自分でペース配分できるパビリオンは“時間調整役”に便利
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「行きたい順」は大事だけれど、「回転率」も考慮して計画を立てると、より多くのパビリオンを回れる
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大屋根リングは休憩や時間調整時に見学して効率化
作戦を立てて、充実度UP!
どのパビリオンも魅力的で、「たくさん見たい!」という気持ちになりますよね。
でも、現実には1日ですべてを回るのは難しい…。
だからこそ、
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見学スタイルの違いを把握して、優先順位をつけて動く
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どのパビリオンでどんな展示があるのか、どのくらい待つのかを事前に調べておく
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現地では少しの工夫と柔軟な対応がカギ
とはいえ、予定通りにいかないのもまた万博の醍醐味かもしれません。
偶然立ち寄ったブースでの出会いや、意外な発見もたくさんあります。
無理せず、自分のペースで楽しむことも忘れずに楽しみたいですね!