「スペインパビリオン」を訪問してきました。
場所はコネクティングゾーン。地図の水色のエリアです。
海と太陽をモチーフにした階段状の建築
スペインパビリオンは、透明感のある色彩の階段が印象的で、中央に配置されたオレンジ色のデザインが、まるで海の彼方に沈んでいく夕日を連想させます。階段はわりと段数が多く、地味に体力を使います。
この建築のモチーフは「黒潮」。日本とスペインの間をつないできた海流を、形にしたものだそうです。
スペインはかつてフィリピンを経由して日本と交流を持ち、戦国時代にはキリスト教の宣教や交易が行われていました。太平洋を渡ったグローバルな文化交流を想像すると、テーマとしてとても納得感があります。
最初に出迎えるのは「海流が動く地球」
建物に入ってまず目に入るのは、海流の動きをダイナミックに映し出す地球。
暗い室内に青い光が揺れる様子には、思わず立ち止まって見入ってしまいます。
巨大な鯉、帆船、外交文書。海の交流がテーマの展示
奥に進むと、スペインと海との関係を示す展示が続きます。
とつぜん現れる巨大な鯉の映像は、かなりのインパクト。なぜ鯉?とは思いますが…。
さらに帆船の模型や、海の生きものが投影された壁面。
そして日本との交流を示す外交文書も。“慶長14年12月28日”、“黒船”、“ルソン”、“日本”といった語が読み取れます。残念ながら詳しい説明パネルは見つかりませんでしたが、展示の中に日西交流の歴史が組み込まれていました。
子どもに大人気のオブジェ
さらに進むと、階段状のオブジェが。ちょっと照明が暗めで注意は必要ですが、子どもたちが夢中で遊んでいました。
そもそも、のぼっていいものだったのだろうか、と後からちょっと心配になりましたが…。
海藻の培養展示が意外と面白い!
展示の中で一番、見入ってしまったのは、海藻の培養シリンダー。
大きな透明容器の中で、海藻が上下する様子が可愛らしいです。
スペインでは食用だけでなく、エネルギー資源としても海藻に注目しているとのこと。未来のブルーエコノミーを感じさせる展示でした。
最後は「スペインからこんにちは」へ。色彩が一気に明るく!
終盤の「スペインからこんにちは」という展示エリアは、打って変わって一気に明るい空間。たくさんのカードが壁に張られていました。
オレンジ、黄色、赤…スペインの太陽を思わせる色彩がまぶしいほどで、それまでの展示とのギャップに目が覚めるようでした。
スペインに行ったことはないのですが、「太陽の国ってこういう感じかも」と納得してしまう雰囲気でした。
お土産&レストラン情報もチェック
出口近くには物販コーナーとレストランがあります。
物販では、オリーブオイルやワイン、おしゃれなデザインの青い水ボトルなどが販売されていて、見ているだけでも楽しい。
11時前にもかかわらず、開店前のレストランにはすでに行列ができていました。
メニューの写真だけパシャリ。ピンチョス・タパスのコース、気になります。
スペインパビリオンは、来場者が自分のペースで展示を見ながら進むスタイルなので、滞留が起きにくく、全体的にスムーズに流れていました。私は待ち時間ゼロでそのまま入場できましたし、たとえ列があっても進みは早そうです。