ひとりごと舞台が終わっても 1日では頭が日常に戻らない 夢を見ているような気分が続く 能舞台の表と裏は、きわめて非日常な空間だ 貴重な経験をしているのだと思わざるを得ない 芸事を生業にするのは嫌だけど わたし、謡ったり舞ったりするのが 実は好きなんじゃないかなって ふと思った 「きみが男だったらなあ」 芸を仕込んで、能楽師にしたかった …というようなことを、先生がときどき言う 残念だ