タイトルは41歳からの…となっていますが、42歳7ヶ月で妊娠することができました。

 

胎児の初期ドックで21トミソリーの確率が1/4との結果を受け、その後絨毛検査を受けました。

 

絨毛検査では”染色体異常はなし”との結果でひと安心

 

でも、第三子にして初めて出生前診断を受けていろんなことを感じたので、その思いを書いています。

 

煮え切らないモヤモヤな記事になるかもです。

読んでモヤモヤされる方もおられるかもしれません。

 

興味のない方はスルーしてください

 

出生前診断や中絶の是非を問いたいわけではなく、あくまでの私の主観で感じたことを書いただけの記事です。

 

 

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前回のブログに書いたように、染色体の検査は全て異常なしとのことでひと安心だった。
それは正直な気持ち。
 
だけど、先生も仰ったようにこれは
”赤ちゃんの状態を知り、何かのときのために心の準備や医療の準備をしておくための検査”なんですよね。
 
 
 
私は以前はわからなかったけど、ダウン症の息子を産んでから、いろいろな心の葛藤を経て今はダウン症児である息子のことをとっても可愛いと思うし、普通の子育てでは体験できないこと、考え方、価値観などをたくさんのことを教えてもらったと思っている。
 
 
産んだときは後悔したけれど、今は本当に産まれてきてくれてありがとうと思っている。
 
 
妊娠中に出生前診断を受けなかったことをあの時は後悔したけれど、今となれば本当に受けなくてよかったと思っている。
 
息子を産んでよかった。
 
 
 
でも、だからといって、今回もし陽性だったら…と思うと私は産む覚悟を持てたかというと正直自信がない。
 
夫は中絶反対だから、話し合っていろいろ考えて…結果どうなっていたかは今となってはわからないけれど。
 
 
 
でも、3人兄弟のうち二人がダウン症…とか、流石に厳しいと思う。
 
産む覚悟をするのはとても勇気のいるものだの思う。
 
 
 
 
期待を込めて…というか自分が不安から解消されたいがために検査をしたんだと思う
 
信じる事ももちろん大切だけど”きっと大丈夫”という根拠のない気持ちばかりが先行していたようにも思う
 
 
結果的に今回は本当に安心できてよかったと思っているけれど、それと同時に複雑な思いがこみ上げてくる。
 
 
 
それは先にも書いたようにダウン症の息子を産んで、その尊さを知っているからの迷いであって、息子がいなかったら、検査で陽性だった場合、中絶を選択していると思うから。
 
 
 
 
実際、検査で陽性だった方の9割以上が中絶を選んでいるというデータがある。
 
 
 
息子を産んでからの半年は人生で一番辛い時期だった。
人生終わったと思った。
鬱にもなった。
自殺も考えた。
自分で受入れられたかな…と前向きな気持ちになれたのは息子が1歳半を過ぎてからだと思う。
 
 
 
息子と生活していく中でわかってきたことだけど、出産後、あんなに無理だ無理だ、嫌だ嫌だと思っていた気持ち
 
それは知らないことに対する恐怖だったように思う。
 
未知すぎて怖かった。
 
わからないからこそ、余計に悪い方に悪い方に考えてしまって、押しつぶされそうだった。
 
 
 
でも、息子と生活していく中で、その未知な部分がどんどんリアルになってきて…
 
生活していくと意外と思ってたほどの恐怖は湧いてこなかった。
 
むしろ、それらの恐怖は解けていった
 
 
恐怖の源は私の妄想だったと気付いた。
 
 
 
全般的に発達が遅く、通院などが多くて大変というのはあるけれど、意外と普通の子育てと変わらなかったり、周りからのサポートも想像以上に手厚かったり。
 
ダウン症のママさん同士のコミュニティができたり、上の子の子育ての時よりも多くの方と関わりながら、気持ちを分かち合いながら、私も息子と一緒に成長させてもらっているように感じる。
 
 
 
 
だけど一方、こんな気持ちもある。
 
 
息子のことは本当に可愛いと思うし、大好きだし、産まれてきてくれてありがとうって思うのは偽りのない気持ち。
 
…だけど”ダウン症でよかった”とは思ってはいない。
 
できるなら健常の子の方がよかったと思う。
 
でも、息子のことは大好き♡♡♡
 
 
言ってることが支離滅裂なのは自分でもわかってるけれど、なんて表現したらいいのかわからない。
 
なんとなく伝わるでしょうか…
この複雑な気持ち
 
 
 
 
 
他の方のブログでも出生前診断について読むことがある。
 
陽性を受けて堕胎された方のブログ
 
陽性を受けて出産された方のブログ
 
 
 
陰性だった私でさえこんなに複雑な気持ちになった…
 
 
 
受けても“陰性”という結果であれば
 
「ダウン症(その他染色体異常)じゃなくてよかった」
 
その一言で済まされてしまうんだと思う。
 
 
 
この歳で、しかも一人ダウン症児を出産している私でさえ“きっと大丈夫”という根拠のない期待で受けた。
 
もっと若い方はもちろんその期待の気持ちをもって受ける方がほとんどだと思う。
 
 
でも、確率からすれば数十人、数百人に一人は陽性の結果となるんだろう。
 
 
その時にどう考えるのか。
 
中絶が間違いだとか、正解だとかが言いたいのではない。
 
 
“陽性だったら墮胎したらいいや”くらいの感覚でしかない方もいるかもだけど、中絶したとしてもその心の傷は一生消えることはないだろう。
 
”何もなかった事”にはならないということ
 
 
また、この検査をきっかけに障害者について理解しようとしてもらえたらなって思った。
 
 
もうどの立場で言ってるのかもわからなくなってきた。。。
 
 
 
 

出生前診断 = 命の選別

 
 
本当にこの言葉通り
 
というか、言葉以上の重みがある検査だと実際受けてみて感じた
 
 
 
 
 
今回3回目の妊娠で初めて、出生前診断を受けました。
 
もちろんこの検査だけではわからない障害
産まれてから初めて分かるようなものや、成長していく過程でわかるような障害がたくさんあるのも承知している。
 
自分や周りの人だって、交通事故や何か不慮の事故や病気でいつ障害を抱えることになるかもしれない。
 
 
ダウン症の息子がいる身でいえば、そんな様々な障害がある中で、ダウン症を始め染色体異常だけが排除されるのも悲しいなとも思ってしまう。
 
 
検査を通していろんなことを考えたし、とても貴重な経験をさせてもらいました。