退院後、友人が会いに来てくれた。

 

何度かLINEをくれて、私はそのやりとりを覚えてないけど3回も名前聞いてくれたみたい。

 

でも、私は名前のことなんて返信の内容には一切触れてなかったみたい。

 

きっと私は内心どこかでまだ自分の息子の存在をまだ認めたくなかったんだと思う。

(なかったことにしたいってずっと思ってたから)

 

私からの返信が煮え切らないので彼女はもう「行ってみよう」って思ったみたいで

ある日急に「今、家にいる??」って連絡の後、すぐ家に来た。

 

 

後で聞いたら彼女もドキドキだったみたい。

 

でも息子を見るなり

 

「なんや~。可愛い赤ちゃんやん。

‘死んでんないよな??‘とか、‘人に見せられへん状態‘とか・・・

なんか大変なことになってるんじゃないかと思ってドキドキしたやんか~」って。

 

「何回名前聞いても教えてもくれへんし」って。

 

 

私はその時に名前聞かれてたんだってことを知った。

それだけ頭の中ボ――っとしてたんだと思う。

 

彼女の子供の保育園にもダウン症の子がいるらしくて

なんか頑張ってはるし、かわいいよって言ってた。

 

 

私は彼女が何の気なしに普通に「かわいい」って言ってくれた言葉が

ちょっと嬉しかった。

 

可愛いって受け入れてもらえる対象なんだってことが嬉しかったんだと思う。

 

思わず「いやいや、いうてもダウン症やけど・・・」って言い返してしまったのが

本音の部分でもあるけど。


でも、

あ、そっか。

普通に遠目に見たら普通の赤ちゃんやなって私も思えた。

 

酷いけど、今まで、人間に赤ちゃんじゃないものを産んでしまったような感覚でいたから

「可愛いやん」って他人からの受け入れの言葉が私の救いだった。