きっと私の怒りの感情は、

顔の表情や、

立ち居振る舞い、

ちょっとした言葉の端々、

なんなら壁に向かって座っているのに、

その背中からも滲み出ていたのかもしれません。

 

 

そう気付いたのは、

私の近くにいた知人が

「だ、大丈夫??」と声をかけてくれたり、

 

 

また別の知人が、

「これ、ちょっと食べたら?美味しいよ!」と

わざわざ飴玉を持ってきてくれたからです。

 

 

自分ではひた隠しにしているつもりでした。

プライベートの空間ではなく、

公共の場にいたので、

感情的になることは控えなければいけない環境だったからです。

 

 

 

 

冷静になってきたのは

自宅に着いてからです。

 

 

自宅だから、というよりは

時間の経過とともに落ち着いてきたのだと思います。

 

 

  メタ認知能力を鍛える

 

「メタ認知」とは、

心理学用語で、

 

 

「自分自身の認知活動を第三者の客観的視点から理解し、コントロールする力」

なのですが、

 

 

簡単に言うと、

「自分が認知(考えている・感じている)していることを客観的に把握すること」

と言えます。

 

 

イメージとしては、

自分よりも高いところから自分を観察するようなもの。

 

 

私が学んだマインド講座で

分かりやすい例えがあったのでご紹介しますね。

 

 

例えば、

自分が迷路の中にいて見渡す限り壁だらけだとします。

右に行けばよいのか、左に行けばよいのか、

全く分からない状態。

 

 

だけれども、

迷路を上から見た場合。

(今どきならば、ドローンで撮影するイメージ?)

どの方向に進めば、すぐ分かりますよね。

 

 

それを自分の感情に対してやってみる。

それが「メタ認知」のイメージです。

 

 

「メタ認知能力」を鍛えるトレーニングのうち、

私が最も手軽にできたことは、

 

 

「鏡の中の自分を見る」

ということです。

 

 

鏡の中にいる自分を、

もう一人の自分が客観的に観察してみるのです。

 

 

鏡の中の自分を見て、

「あ、私、相当怒ってるな」とか

時には、

「よく頑張ってるじゃん!」と話しかけてみたり。

 

 

「いい表情してるね~」と話しかけて

より一層、気持ちを上げるときもありますよ。

 

 

 

 

怒りに震えたあの日。

気持ちが落ち着き、

一気にチカラが抜けたのは、

知人からのLINEの連絡。

「あれは、ないよね」と共感してくれたから。

とてもありがたかったです。

 

 

そして、

自分の「負の感情」をしっかり味わい、

怒りや、失望や、不安な気持ちを、

しっかり受け止めて、認めてあげる作業をすることは

とても大事だと実感しました。

 

 

無理にかき消す必要はありません。

「怒っていいよ」と

一度はっきり認めてあげることは

とても重要で。

 

 

そしてメタ認知することで

自分にはこんな傾向があるな、とか

自分に足りないところはこういうところだなと理解して、

冷静に自己分析できるようになります。

 

 

その機会が増えれば増えるほど、

自分を成長させるスピードは加速するかもしれませんね。

 

 

今回の鏡のような役割は、

まさにコーチングのコーチと同じです。

コーチとの壁打ちのような会話で、

気持ちが楽になったり

新たな視点に気付けたりすることがあります。

 

 

自分の怒りの感情を味わいながらも

コーチングの良さや、効果を感じる一日となりました。