私の自己紹介はこちらを、ご覧ください。
私は極度の人見知りで、恥ずかしがり屋だった。
家族以外の人と話すことが苦手で、声を出そうとしても出なかった。特に電話は大の苦手だった。
国語の音読、段落読み、○読み——どれも大嫌いだった。
漢字が読めるのに、声に出して読むことができなかった。教科書を開いても、声を出すことが怖かった。授業で順番が回ってくるたびに、胸がぎゅっと締めつけられるようだった。先生に名前を呼ばれると、口を開こうとするのに声が出ない。周りの子たちは何事もなく読んでいるのに、私だけが言葉を発することができなかった。
人見知りだった私は、教室の中で目立たないように過ごしていた。話しかけられても、小さな声で返事をするのが精いっぱい。誰かと目が合うだけで緊張してしまい、どうしていいのか分からなかった。友達を作ることもできず、休み時間はひとりで机に向かっていた。
「どうして声を出せないの?」と先生に聞かれても、答えられなかった。言葉が喉の奥でつかえて、涙がこぼれそうになる。家では普通に話せるのに、学校では声が出ない。そんな自分が情けなくて、悔しくて、でもどうすることもできなかった。
あの頃の私は、ただ静かに耐えていた。誰にも気づかれないように、心の中で泣きながら。
それがとてもつらかった。
誰にも相談できず、ただ苦しい思いを抱えていた。
もし、今のようにSNSやインターネットで情報を調べることができていたら、もっと違った子ども時代を過ごせたかもしれない。
体育も大嫌いだった。
特に球技。
バスケットボールのドリブル練習では、1人ずつ順番に行うため、みんなに見られていると思うと恥ずかしくてたまらなかった。足がすくんで、前に進めなかった。
学校はまるで地獄のようだった。
そんな私に、一筋の光が差した。
日本舞踊との出会いだった。
日本舞踊は、言葉を発することなく、身体で表現できる世界だった。
それが楽しくて、がむしゃらにお稽古に励んだ。
同じ歳のお友達はいなかったけれど、おばあちゃんたちと過ごす時間はとても居心地がよかった。

