私は今カナダに住んでいてカナダ人の彼がいる。

彼はフィリピンで生まれて6歳の時に家族と一緒にカナダに来た。


フィリピンの公用語はタガログ語。

彼の両親は主に英語を話しタガログ語も話せる。

しかし彼は英語が第一言語でタガログ語は話せない。

何故ならフィリピンにいた頃に通っていた学校は私立で校則としてタガログ語が禁止だったかららしい。


彼は言語に興味があり、大学ではフランス語専攻。

そして独学で韓国語、日本語、スペイン語、中国語等を勉強した為少し話せる。


なので、私たちがコミュニケーションで使う言語は英語と日本語50:50くらいの割合。


ここで言いたいのが

国際カップルでよく問題に上がる言語の壁。

もちろん私たちにもあります。


私は特に話し合いや喧嘩をした時に英語でぱっと言いたいことが出てこない時はかなりモヤッとする。イライラしている上にモヤッとするのって想像以上に気分が悪い。行き場のない怒りとモヤッと。

誰か伊東四朗のように私のモヤッとボールを清算してくれないかな…というのは置いておいて。


自分の知っている単語や文を頭の中でフル回転させて最終的に絞り出して私の言いたいことを伝えるが、ニュアンスが少し違うので私の本当の気持ちが上手く伝わらないということもしばしば。

喧嘩の途中でも私の言ってること分かる?こう言いたいんだけど!と聞いてニュアンスも含め私の言いたいことが伝わっているのか聞くこともある😂


彼氏日本語少し分かるなら日本語で言えばいいじゃん!と思うだろうけど、日本語で言うと彼がニュアンスも含めちゃんと本当に理解しているのか分からない😇彼はまだ今はディープな話が出来るほどの日本語力を持ち合わせていない。


ただ、逆に

言語の壁があるからこそ助かることもある。


例えば、喧嘩する時につい余計なことを言ってしまうのを防ぐことができる。

よく、日本語だけで話すと「何であんなこと言ってしまったんだろう」「こんなこと言わなきゃ良かった」と後悔することがあるが、そのシチュエーションは割と減る。

何故なら私は思ったことを一旦頭の中で考えるから。

どのように言えば私の気持ちがきちんと伝わるのか、どのような言い方をすれば今日本語で言いたいことを忠実に再現した言い方ができるのか。

頭の中でそう整理するプロセスの中で

(やっぱ今言わない方がいいな)とか(これは流石に言い過ぎかな)とか頭の中で一旦審査にかけることが出来る。


この【ジャッジ】というのはとても重要で必要なことだと私は思う。

私たちのような国際恋愛に限らず、同じ言語を話すのカップル同士や友達にも常にこのジャッジをして自分の口から発する言葉を決めていけたら世界は少し平和になるのかもしれない。


一度吐き出された言葉は慌てて掴んで戻そうとしても戻らない。人を傷つけることも極力はしたくないので私はいつもそうやって必要な言葉を選んで話そうと思っている。