重松清著『ゼツメツ少年』📗読了。

重松清という作家👨の書く物語は本当に唯一無二です。

重松清という人の人間に対する温かい思いが伝わってくるような、

そんなお話ばかりです。

『ゼツメツ少年』もそんな物語の一つ。

このまま学校🏫や家庭🏠にいては、

自分はゼツメツしてしまうと感じた三人の中学生と小学生👦👦👧が、

生き延びるために、夏休みに家出をするというお話でした。

結末は哀しくてやりきれなくて、でも切ないぐらい優しくて……涙が出ました。

 

「いじめ」というのは犯罪です。

人の心を徹底的に損(そこ)なわせてしまう、恐ろしい犯罪です。

大人がしても恐ろしい、そんな犯罪を、子どもたちがします。

どうしたらいいのでしょうか……。

子どもたちがそんなことをするのは、私たち大人の責任です。

子どもたちがいじめをするような子どもに、勝手に育つわけはないのですから。

そういう子どもになるように育てたのは大人なのです。

親であり、子どもたちの周囲にいる大人なのです。

人の心の痛みを想像できる、そんな子どもたちを育てなくてはいけません。

他の人と一風変わっている人がいても、

それを事実として自然に寛容(かんよう)に

受け入れることができる社会を作らなければ、

学校社会だって変わらないでしょう。

なぜなら学校とは、

現実の社会が求める国民を育てるために考え出された社会組織の一つなのですから。

社会が、大人が変わらなければ、学校社会も子どもたちも変わらないと思うのです。

 

さて、話は変わりますが、今朝のNHKの朝ドラ「虎に翼」、

本当に悲しかったショボーンですね。

病死と違って、戦死とか戦病死とか、

あまりにも理不尽(りふじん)で納得のいかない、愛する人の死というのは、

人には受け入れがたいものです。

寅子(ともこ)の哀しみは、どれだけ時間が経とうと納得することのできない、

癒しがたいほどの苦痛を伴(ともな)うものです。

当時は、そんな哀しみに打ちのめされていた人々が、日本中🗾、

いや、世界中地球にたくさん溢(あふ)れていたのです。

今も紛争地では、そのような人々が、日々大量に生み出されているのです。

 

平和🕊は大切です。

戦争爆弾がないと言うだけではなく、

心の平和(いじめやハラスメントやヘイトは心の平和を壊します)も

構築(こうちく)していかなければ、回りまわって戦争銃も無くならないでしょう。

なぜなら、いじめやハラスメントやヘイトは人の心の闇から生まれ、

その心の闇が戦争ナイフを生み出し、破壊へと繋(つな)げていくのだ、

と私は考えるからです。

 

皆さん、平和💛について共に、日々考えていきましょうねニコニコ

そうやって考え続けていくことが、

平和を作り出していく原動力になるのだ、と私は思うのです。