過ぎた3月12、13日に夫と湯沢温泉♨に一泊二日の旅行に行ってきた。

 

越後湯沢駅🚉に着いたのが正午過ぎ。お宿に行く前に駅構内をぶらぶらする。

越後湯沢駅新幹線後ろ新幹線真ん中新幹線前は駅構内がお土産物店で埋め尽くされ、歩いていて退屈しない。

昔、何回か越後湯沢にスキー⛷に来ていた私たちは、

迷うことなく、真っ直ぐ「ぽんしゅ館」へと向かう。

「ぽんしゅ館」とは日本酒日本酒の試飲(有料です)ができるお店である。

500円を払ってコインを5枚もらい、

好きな日本酒をコイン1~3枚と交換して、お酒をいただく。

日本酒の種類は数えきれないほど用意されている。見るだけでも壮観!

夫と私はいろんな種類のお酒が飲みたかったので、

おちょこ🍶で5杯飲むために、コイン1枚で交換できる日本酒を選んでいただく。

お酒のあての塩が用意されていたのだが、その種類が20種類ぐらいあってびっくり❕

高血圧の私は泣く泣く遠慮したのだが、

夫はいろんな塩をあてにしてお酒を楽しんでいた。

 

その日のお宿は、川端康成の『雪国』の舞台となった旅館「高半」。

湯治温泉プランで宿泊したので、値段は他のプランよりもお安め。

夕食は軽めとのことであったが、意外に品数は多く、

焼き魚魚しっぽ魚からだ魚あたまも丸々一匹供されていたので、

お腹は満たされ、2人とも充分に満足できる量だった。

地酒の飲み比べセットを注文し、地酒を味わいながら、食事を楽しんだ。

夕食の前に、私は1人で館内の文学資料室「かすみの間」へ見学に行く。

(夫は目の調子が悪く、まさに湯治そのものの温泉を体験中だった。

部屋には既に布団が敷かれていて―湯治プランですから―、

夫は食事と温泉に行く以外は殆ど布団の中に潜って寝て過ごしていた)

川端康成が駒子のモデルの芸妓さんと過ごしたお部屋を

そのまま館内に移築(?)したもので、当時の雰囲気が偲(しの)ばれる。

 

夜は館内の喫茶ラウンジで旧(ふる)い白黒映画「雪国」を上映していた。

暗い部屋の中でストーブが2台、赤々と燃えている。

そして、白いスクリーンに映し出される旧い映画。それだけで情趣がある。

その映画には、

ビックリするほど若い岸恵子や八千草薫(なんと彼女、当時は18歳❕)が出演していて、

何だかとても新鮮だった。

(と言っても、若い人たちはこの御両人を知らないでしょうねぇ。

往年の名女優なのですが。私の娘も知らなかった)

雪の降る國(くに)で、

「雪国」の映画を観るのは、なかなか風情(ふぜい)のあるものだった。

当時の女優さんが、とても高い声で喋るのはなぜだろうと思ったり、

性描写がないのも(匂わせている程度)、かえって色気があって素敵だった。

 

翌朝の朝食のバイキングには、な、なんと!日本酒が❕しかも、2種類❕

私はそれぞれ1杯ずつ飲んで満足したが、夫は朝からお代わりをしていた。

 

とても素敵な1泊2日の温泉♨旅行だった。

越後湯沢の旅館「高半」はおススメです。

特に、文学愛好家に。特におススメの時期は雪⛄の降る季節。

 

最後に付け加えると、お湯も柔らかくて気持ち良かったし、

季節も冬だけではなく、新緑の春、緑濃い夏、紅葉の秋もきっと素敵です❣