関東地方に接近中の台風13号の影響で、東京は朝から大降りの雨です。



ニュース速報では、航空会社の多くの便が欠航を発表しています。





右矢印では、台風接近時、航空便の運航を中止するか否かをどう判断するのでしょうか。調べてみました。


航空会社は3つの視点で判断しています。

1つ目は空港周辺の空域に発生している台風を取り巻いているラセン状の積乱雲列に伴う悪天(乱気流・竜巻・雷・雹・ダウンバースト・凍結など)域の影響を回避できるか。


2つ目は空港の滑走路面の状態に加えて、強風・突風の影響により、滑走路の中心に沿って滑走路から外れることなく安定した姿勢で走行や離発着が可能か。


3つ目は航空機が駐機中に風に煽られることに耐えられるか、お客様の降機や搭乗ならびに貨物や手荷物の積み下ろしに影響がないか、航空燃料の搭載が可能か、です。




右矢印また風速が何m以上だと運航できないといった基準はあるのでしょうか?



風速だけでなく、滑走路方向とのベクトル成分値(たとえば滑走路左前方45度からの風は風速を1.4で割る)で判断しています。一般的には、追い風(機体の後方から吹く風)成分が15ノット(約8m/s)を超えれば離着陸は禁止です。


また、横風(機体の真横に吹く風)成分が35ノット(約20m/s)未満でも滑走路面が濡れていたり、自動着陸を行う場合は不可となるケースが多いです。
なお、向かい風(真正面からの風)成分については、風向・風速の変動がなければ、風速値の制限は無いとのことです。



私たちが搭乗する便が欠航するか否かの判断に「風」が大きく関わっていたのですね。ご参考までに。