辞書を引く:例2  公・政について。 | 猫と病気と頭ン中と。

猫と病気と頭ン中と。

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猫、病気の事、日々の出来事などなど。


新明解国語辞典、略して新解さんの魅力は、
『辞書なのに自己主張がある』ように読める、という処なのですが、例えば、


こうぼく【公僕】 [権力を行使するのではなく]国民に奉仕する者としての公務員の称。
          〔ただし実情は、理想とは程遠い〕 


なんて感じで、語句の説明に、とっても真実味が感じられるのです。
わざわざ括弧をつけてまで、『程遠い』などと言われてしまうと、
眠れない夜に国語辞典を読んで眠気を誘おうとしていたのに、かえって目が覚めてしまったりします。


せいかい【政界】 〔不合理と金権とが物を言う〕政治家の世界。


こちらに至っては、新解さんの主張のほうが長い。
そうだよ、そうなんだよ。全く以て、その通り。
これは、他の辞書ではこうはいきません。大抵、もっと端的に説明してあります。



愛する第四版が我が手に帰って来たので、今回はそちらから一部抜粋(太字はみみこ)いたしました。


・おまけ・
みぐるみ【身ぐるみ】 追いはぎなどが奪い盗む対象としての、着衣全部。
              用例:「身ぐるみ脱いで置いて行け」

……新解さん、今の日本の何処に追いはぎがいるんでしょうか。
など、はそこら中にいるかも知れませんが。