放射性ヨウ素内服療法の記録
約1か月の準備期間を経て、ついに治療に行ってまいりました。
維持コストが高いために年々減っているRI病棟での治療を受ける機会に恵まれたことは大変幸運でした。
でも治療はマジ辛かった
以下忘備録的に(細かくはいろいろありますがかなり端折ってあります)。
入院初日
・耳鼻科受診
・心電図、レントゲン、血液検査
TSHもめでたく基準値をクリアして治療が受けられることに。
・前回受診時の検査結果から投与量は100ミリキュリーに決定
内服当日(1日目)
8:00 朝食。完食。吐き気止めを飲む。
12:00 昼食。完食。
RI病棟に移動。
線量が30μSv/hを下回るまで
この病室から出られません。
先生、看護師さんも基本部屋には
立ち入らないため、
以降は酸素飽和度、脈拍等も
毎日自分で計測して報告します。
そして監視カメラで24時間モニタリングされます。
14:00 まず偽物のカプセルを使って
鉛の格納容器からカプセルを
取り出して服用するまでの練習。
そして窓越しに先生が見守る中
本物の放射性ヨウ素カプセル内服。
10分後くらいに線量測定。
約180μSv/h。
一時間はトイレ禁止。
18:00 夕食。完食。
この日は体調が悪くなることもなく就寝。
トイレOKになってからは水を沢山のみました。
就寝時もモニタリングのため読書灯が消せないのでタオルをアイマスク替わりに(Bさんを参考にさせていただきました)。
内服2日目
3:00 気持ち悪くて目が覚める。
追加の吐き気止めを飲む。
8:00 吐き気止めが効いたのか
気持ち悪さが改善。
朝食は少し減らしてもらい食べる。
吐き気止め、チロナミン、チラージン服用。
耳下腺が腫れているのに気が付く。
食後だんだんと気持ちが悪くなる。
再度追加の吐き気止めを飲むも、
気持ち悪さでぐったり。
12:00 昼食。
フルーツだけ食べる。チロナミン服用。
14:00 線量計測 約50μSv/h
18:00 気持ち悪さ継続、食欲は全くなし。
食事の量はかなり減らしてもらう。
チロナミン服用。
唾液があまり出ていない事に気がつく。
耳下腺だけでなく首も腫れる。
この日は一日気持ち悪く,、ほとんど寝ていました。
途中でベッドを起こすと気持ち悪さが少し軽減されることに気がついて少し楽に。
食欲もなく水も本当は飲みたくなかったのですが
線量を下げるために頑張って飲みました(多分食事についてくるお茶を除いて2L)
内服3日目
8:00 朝食。気持ち悪さは大分良くなったものの
減らしてもらって半分くらい食べる。
吐き気止め、チロナミン、チラージン服用。
ちょっと元気がでて
軽く体操したり本を読んだりして過ごす。
12:00 昼食、やはり食べる気がおきず
かなり減らしてもらう。
チロナミン服用。
本も読み終えてしまい、
テレビをみてダラダラ過ごす。
14:00 線量計測 10μSv/h 以下になり
翌日退院決定。
便秘でほとんど出ていなかったので、
線量が下がるかハラハラしていましたが
水を沢山飲んだのが効いたのか
退院が伸びずにホットしました。
18:00 夕食、なんとか三分の一程度食べる。
唾液は少しでるようになった気がするが、
耳下腺・首の腫れはひかない。
チロナミン服用。
この日は気持ち悪さが収まったのに
食事をする気になれず、
むしろ食事の味を思い出すだけで辛い。
ごはん食べたくない。
食欲が全くないというのともちょっと違って、
味濃いめの食事(ラーメンとか)だったらむしろ食べたい。
せめてコンソメスープとかあったらいいのに。
お腹は空いているのに、病院食の味付けのせいなのか
自分の味覚のせいなのかわからないけど
病院食は食べたくない
食事がこんなにつらいと思った事はないほどに。
唯一普通に食べられたのはフルーツだけでした。
内服4日目(退院)
朝起きて退室の準備、
用意していたものに着替えシンチグラム検査へ。
ちなみに病室は一週間密封処置がされ、私が出したゴミ(持ち込んだものすべて)や排水も線量が下がるまで一定期間を置かれた後に廃棄されるとのこと。
病室の稼働率だけ考えても50%なので、維持するのは大変ですよね。
検査の後は結果を先生から聞いて シャワーを浴び退院しました。
検査結果に関しては、まぁよろしくない所見がありまして、、、
それについてははっきりしてからいつか書くかもしれません。
退院後、
自分の味覚がおかしくなっていることが判明。
カフェオレもスープ春雨もそうめんつゆもいつもの味と違う
どうも甘味と酸味は感じるけど塩気が感じられないような。
味覚障害ってもっと後に来るように聞いてたんですが、、、
それとももっと酷いのがまた来るのかしら…それってヤダナー
とりあえず治療を終えてみての感想ですが、
ヨウ素制限食に始まり入院中の事、もちろん一番大切なのは病院からの指導ですが、
それだけでは乗り切るのが大変だったと思います。
直接コメントのやりとりをさせていただいた方はもちろん、多くの方のブログや医療機関からの情報にとても助けられました。
ありがとうございました