前回のブログ の続き…
もうすでに、予約外の受付は約20人待ちの状態。
仕方ながない、大きな総合病院。
何時間待とうとも、見てもらえるだけ有難いと思わねば。
まさか四重にしたブツがもれたりしていないよな?と何度か鞄を確かめる。
よしよし、今の所、運搬には成功している。
受付を済ませ、今度は看護師からの事前の聞き取りがあった。
二月にここに来た経緯、また今回の状態を詳しく説明した。
そこで、今回来院した理由の大元である、血の粘液便を持参している事を告げたとたん、
看護師の口元が一瞬ピクッと動いた。
看護師「え、え、あぁ、今日、それをお持ちなのですね。…分かりました。今は見せなくても大丈夫です。中で先生に診てもらってください。」
…
…
…
やっぱり、実際にブツをトイレから拾い上げて持ってくる人なんて、旦那の言う通り頭のオカシイのだろうか。
恥ずかしいことなのだろうか。
いや、でも…ここまで持って来ておいて、見せなかったら、その後、絶対後悔する。
私はこの怪しい血の粘液便を先生に診てもらい、検査して欲しいのだ。
自分の体の事、恥ずかしいなんて言ってられない。
実際に二月に、ここの病院で、
お尻どころか、そこからカメラを入れて中の中まで見られてるんだから、今更、羞恥心のある乙女感を出してどうする!
捨てされ、私の中の微量な乙女を!
羞恥心なんて、くそくらえだ。
診察前に、一人で何かと戦い、何かに打ち勝った。
脳内で、勝利のゴングが鳴り響く中、意外に早く診察室前への呼び出しがかかった。
診察室の前に掲げてある医師の名前を見て、驚いた。
この大きな総合病院の中でも、なかなかの上の方にいる先生だ。
消化器内科のトップ。
ひ、ひぇーーー。
こんな先生から、しかも意外に早くお呼びがかかるなんて、私、もしかして重症??
診察前は嫌な事ばかりが頭に浮かぶ。
「ひばりまるさん、診察室にどうぞーー。」
私は緊張が身体から溢れながらも、なんとか診察室のドアを開けた。
ドアを開けた途端から、先生の放つ違和感のようなものを感じとった。
先生がこっちを一切見ない。
見ているのは、私の問診票と、二月の大腸カメラの結果画像。
重病で目を合わせにくいのか??言い出しにくいのか??
私「あのぅーーー。」
とりあえず、声を出して見た。
すると、先生が、私がここに来た経緯のまとめを話だし、
「ーーーーーーーという事で、来られたんですよね?あってますか?」と聞かれた。
私は、自分の口でちゃんと先生に一から説明したかったのが、まぁ、しっかり問診票を読んだってことかな?と思い直し、
「はい。で、あの、実は、昨晩の………」と、例のブツを持って来ている事を話そうとした瞬間、
その先生は、私の発言を遮り、
「これは、二月の大腸カメラの結果ね、で、ベラベラー、ベラベラーー、なので、大丈夫ですよ。」と言った。
ん??
私、まだ、何も言ってないのに、もう結論?診断でたの?大丈夫??って、何が??
そのスピードについていけず、心がモヤモヤしたが、これだけは診てもらわないと。ここまで運んだブツを、どうか先生に献上しなければ…。
先生のペースに飲まれながらも、なんとか必死に食らいつき、
鞄から例のブツを出そうとした時、
先生から
度肝抜かれた!!
ここまで人の話を聞かない医者っているんだな。
とりあえず、わけわからないが、大丈夫なんだよね?私??そう言ったもんね。
だって、もう帰れって言ってる。
実際は、「もう帰っていいですよ。」だが、私には、
「早く帰れ。仕事がまだまだ山積みなんだ、こんなウ◯コを持ってくる変態患者に付き合っている暇なんてないんだよ、バーカ。」に聞こえた。
そうか、入った時に感じた違和感は、
「ちっ、くだらない患者が来やがった。」感が漂っていたからだと分かった。
(実際は違うとは思うが、私にはそう思えた。)
はぁ。
なんだ、この疎外感。
これまでに味わったこのないような疎外感。そして、屈辱感。虚無感。
とりあえず、待ち合いのイスにへたり込んだ。
なんの為にここまで来たのか。
今の私の状態の話をじっくり聞くよりも、二月の大腸カメラの結果が良好な事を重要視するなんて…。
データが良ければ、目の前の患者が不安がっていても、関係ないのか?
私の昨晩のお腹の痛み、あの血のついたブツはどうでもいいのか?
モヤモヤ
モヤモヤ
その後、事務関連のお姉さんが、何かを言いに来たが、抜け殻の私は一切覚えていない。
人に自分の想いを受け入れてもらえないって、こんなに悲しい事なんだ。
涙が溢れた。(←いい年こいて笑)
周りからみたら、この子はきっと重病で、治らない病気なんだな、と思われたかもしれない。
周りの人のかわいそうに…という視線が、さらに痛かった。
大丈夫と言われたのに、病院に行く前よりずっと悲しくて、心が辛かった。
とりあえず、家に帰り、仕事から帰宅した旦那に話を聞いてもらった。
あまりに魂の抜けた私に、旦那は、
「先生が、ブツを診なくても、自信をもって大丈夫っていえる大腸なんだよ、ひばりるまるの大腸は。きっと、二月から下痢や腹痛が続いてたら違うんだろうけど、二月から飛んで八月だから、きっとそういう事も含めて問題ないんだよ。良かったと思おう!な?」
と励まされた。
確かに、大きな病気じゃあありませんように…と思って行って、そうじゃなかったんだから、それでいいはずだ。
一番望んでたのは、身体が何もない事で、ウ◯コを診てもらうことではない。
そうだ、いつの間にか、ウ◯コを見て欲しいだけの変態に成り下がっていた。
そう思い直し、立て直した。
そして、例の大事に大事に運んだブツは、私の悲しみと共にゴミ箱へ捨てさり、忘れる事にした。
PS.前回のブログで、心配のお声を頂き、ありがとうございます。
今は何もなく、元気にやっているので、ご安心ください!!
ウ◯コは、もう運ばないが、
ウ◯コの話はこれからもする。
ウ◯コウーマンひばりまる、今日も元気です!!