母は感じ悪い人には
あからさまにジロジロ見たり
気づくまで睨みつけるけど
母自体がそもそも感じ悪い。

基本的に安いものより
高くて良いものが好きで
外食は多かったけど
焼肉ならここ、ステーキならここ、
とかこだわり強い方だった。

がってん寿司派の母と、私の希望で
スシローに行ったら何も取らず
座ってるだけだった。
「食べて良いよ。私はいらないから」
って言ってた。

私のこと頑固頑固いうけど、
母も頑固だと思う。

母の兄弟家族とか、親戚で集まった時
いつもの焼肉じゃなくて
焼肉きんぐに行こうと提案があった。
確か私が25歳くらいの時。

私は別に美味しかったし、
好きなものたくさん食べられてよかった。
今では子供達も好きだし、
遠慮せず食べさせてあげられるから
重宝してる。

でも母はスシローの如し
スンっとして座って気に食わなそうにしてた。

食べるやいなや隣に座る祖父に
「お父さん、これ固いわ。ゴム。」
と言ってた食べるのをやめてただ座ってた。

叔父が「姉ちゃん、これ美味くてオススメ」
と頼んだものも、
「えーそうなんだぁ!」と受け答えしてたけど
食べてから「・・・・」って反応してた。

ギリギリ叔父に見えないと思っての態度なのか
見えるように態度とってるのか知らないけど。

母の目の前に座ってた私は
すこぶる気分が悪かった。

高校生までの私だったら、
なんでも母の味方について帰りに
「ゴムだったよねー
いつもの焼肉の方が美味しいよねー」
って一緒に悪口言ってたと思う。

でもその時の私にはもう母の
価値観や態度が気に入らなかった。

母は自分が正しくて常識人だと思ってる。
プレゼントなどを貰ったらすぐに
お礼の電話をするとかお返しをするとか
そういう常識は母から教えられた。

確かに常識がある時はあるけど
自分の正義を押し付ける時があるから
常識あるないというか、
考え方が違う人にも押し付ける。
人の価値観は受け入れない。
常識人の自分と考えが違う人は
常識がない人だと思ってる。

あの態度は見ていて気分が悪かったな。