きょうはとてもあついです。

が、きょうのうたはあきのうたです。

ハリネズミさんがこうようをながめていると、ねこさんがやってきました。

「しょくよくのあきだね」

 

ねこさんは、ときどきハリネズミさんちにゴチソウになりにやってきますので、

このひも、じつはゴチソウめあてだったのではないでしょうか?

 

そうとはきづかないハリネズミさん、ねこさんにもきれいなこうようをみてもらいたいとうながします。

「こうようもキレイだよ、みて。・・・はっぱがおちて、かわがきれいなまっかだよ。」

 

もみじが、かわにおちて、かわがいろあざやかなようです。

(じつりょくとそざいぶそくで、そういうシーンはおみせできませんが、

まぁそうぞうゆたかなみなさまはあたまにおもいえがいてくださいネ。)

 

けど、ねこさんは

「ニシキゴイならいいんだけどね」

と、あくまで、しょくよく???

 

ふたりのキモチは、へいこうせんがつづいています。

いっぽう、べつのばしょに、ゆきだるまさん。

「こうようも、わたしも、こんなにうつくしいのに、ここにはだれもこないわ」

などと、さびしいことをつぶやきます。

 

ものすごくきれいなこうようなのに、けっこうみんな、じぶんかってなんですね。

 

たぶん・・・ゆきだるまさんがダイスキなサンタさんとけっこんできなかったのは、

このジブンカッテがつよかったからなんじゃないかな。

ねこさんだって、おかあさんからにげたくて、たびにでたというジブンカッテ。

 

でも、ニンキモノだし、たのしそうなので、いいのか、わるいのか。

ですが

しぜんのうつくしさ、こうごうしさにふとあしをとめたりするような、そんなココロをもってほしいものです。


あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり

能因法師

 

自然はすごい。山を好きな人がいて、悲しい出来事もあって。繰り返し読みたい本です。「岳みんなの山」石塚真一