山にいえをたててくらしているハリネズミさん。

いつもおともだちがきてくれたらなぁとねがっているのですが、

きょうはちょっとちがいます。

 

だって、もうふゆになっちゃったから。(ホントは3月なのに、このうたがね~)

ふゆは、草もかれるし、人もぱったりこなくなる一年の中でいちばんさびしいきせつ。

 

なんでもないときでも、山はたいへんだとかってダレもあそびにきてくれないのに、

ゆきがふってきたら、トモダチくるわけない。

ハリネズミさんめずらしく、そんなあきらめモード。

 

 

からっからに、ほしたサカナをぼんやりながめ、

ふゆのさびしさみたいだなぁってかんがえてると・・・

 

なんと!

ねこさん、キターーー!!!

ねこさんは、さかなのニオイにつられてやってきたんでしょうか?

 

まぁ、いいでしょう。

ねこさんはおなかがまんぷくになったし、

ハリネズミさんはおともだちがきてココロがまんぷくになっただろうし。

 

・・・山のふゆってさびしー。

それじゃあハリネズミさんかわいそすぎなので、こんな4コマになりました~

 

え?

ぎゃくにこんなサカナめあてなだけのねこさんしかこないなんて、

ハリネズミさんかわいそうだって?

 

んー・・・

それが、ふゆ、ってことで。


山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば

源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん) 

 

このうたではなぜだか、「MONSTER」の中にある物語、なまえのないかいぶつの読後感というか~”誰もいない”って部分が思い出されました。「MONSTER」浦沢直樹