仕事柄、東京地方裁判所に行く用事があり、
この半年間に2度、興味本位で、裁判を傍聴してきました。
仕事に関連する部分でいうと多くあるのは建物明け渡し請求、取引先が原告に名を連ねます。後、目立つのは過払い請求。
出来れば民事ではなく刑事を見てみたい。
監禁強盗とかエグイのもありましたが、前回見たのは覚せい剤使用。
50代のおばちゃんが被告で、懲役4年、しかし執行猶予2年と言われた時に被告のおばちゃんは「ありがとうございます」と安っぽいドラマのように泣き出しました。
その後、裁判官の話によると彼女は同じ罪で過去2度の逮捕歴があるそうですので、きっとまたやらかすのではないかと思いました。
(年数はうろ覚え)
本日ちょうど時間が合ったのは迷惑防止条例でしたので入ってみました。
具体的には電車内での痴漢行為でした。
傍聴人は私含め9名。
被告には申し訳ないのですが、いかにも痴漢で捕まりそうな見た目の印象の方でした。
裁判官は厳格で信用出来そうないい顔してました。
尋問があったのですが、トートバッグをどう持っていたかとか、
普段は電車で寝るのかとか、何故取り押さえられた後、職場に行く事にこだわりをみせたのかとか、
割とどうでもいいというか、そんな事聞いても仕方ないでしょという質問が多かったです。
「私の職場は遅刻が許されませんので仕事に行きたかったから」と答えてましたが、そんな答えしかしようがないと思う。
被害に遭った方が一番大変な思いをされているわけですが、
これが本当に有罪なのか冤罪なのかはどうかは私にはさっぱりわかりませんでした。
私がジャッジする立場にいたなら無罪にします、確証が無いから。その場にいないのにわからない。
しかし被害者の知り合いだったり、被告の変な癖を知っていれば有罪にします。
という事は裁判官は、何を拠り所に判断するのだろうかと疑問に感じました。
当然、今回の場以外に色んな手段で事実に迫る為の検証を重ねるのでしょうが。
気になったのは、一審では一部罪を認める違う証言があったとの指摘を受けた時、
「検察の方に、あなたが一部を認めれば、被害者も一部に関しては勘違いがあったとなるかもしれないよと誘導された。全部違うと答えれば長く拘留されそうで、思わず事実と異なる証言をしてしまった」と答えた事。
問題として良く聞く話ですが、これも事実かどうかわからない。
電車てのは女性も大変だと思いますが、男も大変で、スーツがグチャグチャになったりしますし、人と密着して嫌な気がするのは女性だけではありません。
最近は混雑する電車には乗らずに済んでいますが、埼京線で通勤していた時は、バッグを足に挟んでいつも両腕を上に挙げていました。
でも、痴漢被害者、冤罪被害者を生みだす前に、男女別車両を増やして、監視カメラを車両内に取り付ければいいと思うんですけどね、費用以外に推し進めない理由があるのでしょうか。
皆さんも混雑車両で嫌な思いする位なら、風邪を覚悟で自転車通勤を!
遠藤康志