フレディ マーキュリーの最後の恋人と言われている ジム・ハットンはウエイターで描かれているが、ジムの実際の職業は理髪師です。
ジムが書いた『フレディ・マーキュリーと私』によるとココバーナというゲイクラブで フレディが「いっぱいおごらせてくれないか」とジムに声をかける。ジムはボーイフレンドがいたので断る。
ジムはフレディのお気に入りの俳優のバート レイノルズに似ていたので好みだった。
ジム・ハットン/ バート・レイノルズ
その2年後 ヘブンというゲイバーで再び ビールをおごらせてくれとフレデイがジムに声をかけ、ジムは恋人と別れていたので誘いに乗り、交際に発展していった。
フレディはガタイがよくてわりとうぶな、自分が相手に大きな影響を与えられるような人が好みだった。
その当時 クィーンは税金逃れのため海外に在住していた。フレディの場合 ドイツのミュンヘンに滞在していた。まずくて有名なレストランオーナーでガタイの大きい
ウィニー・キルケンベルガーとフレディは付き合っていた。ウィニーという人は容赦のない人で「おめえがくだらないロックンロールスターだからって誰が気にする!」
と大勢の前で恥をかかせてたらしい。フレデイもいつもチヤホヤされることに慣れていたので、逆にその残酷な態度に魅了されたようだった。
(左)ウィニー・キルケンベルガー
余談ですが 映画のジム・ハットン役の俳優とウィニーは似ています。
時々 イギリスに戻っては男漁りをしていたフレディ。そのお眼鏡にかなったのが
ジム・ハットン。財力にものをいわせて、週末ごとにミュンヘンに呼び寄せられるジム・ハットン。
徐々に自分はゲームの駒に使われていること気づきます。自分はウィニー・キルケンベルガーに焼きもちを焼かせるために利用されることに。
それでも、その時 既にジムはフレディを深く愛していたので翻弄されたままでいたらしい。
フレディは恋愛の修羅場による感情の高まりを自ら欲していたところがあるそうです。感情の高まりを楽曲の創作の糧にしていたようだと。
フレディがイギリスに住居を戻そうと決心したとき、ジムを誘います。
それから6年間 フレディが亡くなるまで一緒に暮らします。
ウィニー・キルケンベルガーからジム・ハットンに恋人が変わったと思われますが、
その間に ドイツ人の女優バーバラ・バレンティンともフレディは恋人関係になります。
英語が堪能で男っぽい性格。肉体関係もあったし、結婚の話もでていたし、アパートも買ってもらったらしいです。
バーバラはゲイ(同性愛者)というのは禁じられた果実だからスリルがあったので、フレディは演じていたのだと 本当の意味でフレディとバーバラは恋人のようだったとインタビューに答えていました。
フレディの付き人のピーター・フリーストーンは
「各々がフレディの愛のそれぞれ違った一面を受け取っていた。彼の愛を独り占めにできたものは誰一人としていなかった。」といっている。
ですから、フレデイは完全なゲイでなく 性別を越えて分け隔てなく愛することのできる一夫多妻制の家長のようなバイセクシャル といった表現があっているのでは?
フレディはとにかく気前の良い人だったし、性欲も強い人で一度したいと思うと抑えられない人だったから、男であれ女であれ、パートナーが一人だったならきついと思います。
一夫多妻制の家長も大変のようです。肉体もお金も平等に与えないとダメなんだって。精力もあって経済力もなければ収まらない、フレディにぴったりの在り方だ。
以上のことを加味すると 映画「ボヘミアン・ラプソディー」のメアリー・オースティンの描かれ方に異議あります。フレディがメアリーだけを特別に愛したように思えません。
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