昨夜の雪
昨夜からの雪でくるぶしほど積もった。
5時くらいから近所の除雪機が動き出す。
二月、何度かこの音で目を覚ました。
昨夜、市のグレーダーが路肩の雪をおおかたまくって行った。
向かいの駐車場も、朝からの仕事だなぁと思いながら睡眠薬に負けて眠りについた。
何時も5時前に目覚めさせてくれるロータリーのエンジンがかからない。
カーテンを静かに開けて下を見る。
いつも作業して方が半分近く手作業で雪を押し続けていた。車10台分ほども。
汗をかいたのか紺のジャケットは脇に脱いでいた。
再度ロータリーのエンジンをかけた。ややしばらくして、ようやく息を吹き返して、残った半分と歩道で仕事を終えた。
病室の窓からしか見続ける事が出来ない自分が情けなかった。
しかも彼は私の知人であった。