ご訪問頂きありがとうございます

 

窓ぎわのトットちゃんを観てきました

 

image

 

 

 

 

 

いまから約80年前、第二次世界大戦が終わる少し前の激動時代を背景に、黒柳さんが自身の幼少期を描いた本作

トットちゃんの愉快な日常を通して見えてくる日々のささやかな幸せ、個性の豊かさ、恩師からの教え、家族や友人への深い愛情や平和な日々に迫ってくる戦争の影などを描いた原作(1981年に出版)

 

これまでドラマや映画など様々なオファーがあったのを

黒柳さん、「(小説)読んでくださった皆さんの中に描かれた、独自のトットちゃんができていたほうがいいと思った」という理由から映像化を断ってきました

出版か42年の時を経て、映画が公開されるようになったのは

映画にしておいたほうがいいんじゃないかと思ったこと

企画書が持ち込まれてから約7年が経ての完成作

 

八鍬監督は、「いま世界中で人種や宗教をめぐって戦争が起きていて、たくさんの難民の方や犠牲者の方が出ています」

「遠い国の出来事のように感じるかもしれませんが、78年前は日本も同じように戦争をしていました

『窓ぎわのトットちゃん』には、戦争中でも思いやりの心を忘れずに生きた人々が描かれていて

その姿を映像化して世界に届けることができれば、少しでも明るい未来につながるんじゃないかと思って企画しました」

 

 

戦争体験した黒柳さん

日常が日常でなくなる戦争の恐ろしさ

子供のトットちゃん視線で描かれています

 

徹子さんが舞台挨拶で

「ここ最近、きな臭い感じになってきたので改めて映画にしてもいいんじゃないかと思った」

 

戦争体験した方の言葉は重いですね

絶対に戦争はしてはいけないと思います

ハンカチが手放せなかったです

いい映画でした

 

 

 

 

👇続 窓ぎわのトットちゃん

image

 

映画では トットちゃんが青森疎開するところで終わっています

その先が知りたくて 

『続 窓ぎわのトットちゃん』を読みました

 

ほんの少し抜粋

 

戦争中の東京の冬は寒く

トモエ学園の行き帰り

「寒いし、眠いし、おなかがすいた」

この言葉を口ずさみすれば

遠足かなにかをしている気分になれた

おまわりさんに呼び止められた

「戦地の兵隊さんのことを考えてみろ、寒いぐらいで鳴いてどうする そんなことで泣くな」

あまりの怒りようにトットはびっくり

「戦争のときは泣いてはいけないんだ」と思った

「叱られのはいやだ 泣くことも許されないのが戦争だ

寒くて、眠くて、おなかがすいても 泣かないでいましょう

だって 兵隊さんはもっともっとつらいんだから」

それが トットにできる精一杯のことだった

 

ある寒い朝、学校に出かけるときにママから

フライパンで炒った大豆が十五つぶ入った封筒を渡された

「いいこと、これが徹子さんの今日一日の食べものよ」

「食べたら、お水いっぱい飲むのよ。そうすれば、おなかがふくれるから」

 

トットちゃんのパパは出征から5年以上の歳月がかかって終戦後4年の12月末に

シベリアの捕虜収容所から復員した

パパのシベリアの体験は

炭鉱で強制労働をさせられていたけれど、その労働環境はとてもひどくて、

週に一度のごちそうも、コーリャンの混じったわずかなごはんに、キュウリの塩もみとニシンの塩漬け程度のものだった

 

NHK専属の東京放送劇団採用試験をパスして、色々な分野で活躍の場を広げていく

 

あとがきには

『徹子の部屋』は今年で四十八年を迎えた

『徹子の部屋』で、私は俳優さんたちに片っぱしから戦争の話を聞いた

いま聞いておかないと、戦時中の俳優さんにどんなことがあったかが、忘れられてしまうと思ったからだ

私が体験した戦争のことを書き残しておきたいと考えたことが

「続 窓ぎわのトットちゃん」を書くきっかけの一つだということ

が 書かれていました

 

 

戦争体験をした方が高齢になって殆どいなくなっています

こうして戦争を体験した人が戦時中のことを残してくれて

知ることができることはありがたいことだと思います

 

徹子さんは

「私がいつも考えているのは、『戦争のときは嫌だったなあ』ということなんです

子供にとって一番嫌なことは、自由じゃないこと

何をやっても『いけない』と言われて逃げまどったあの戦争中

本当は思い出すのも嫌だったのですけど、ウクライナのことを考え、続編を書こうと思ったわけです

戦争を体験した人は強く 心に響くものがあると思います

 

 

戦争を知らない世代へ向けたメッセージがふくまれているように思いました

絶対に二度と戦争は起こしていけないです

未来の子供達がずっと平和に過ごせる日本であってほしいと願っています

 

 

 

タイムリーな記事だったので貼っておきます

令和の時代に戦争の記憶を風化させず

語り継ぐ重要性はいよいよ増しています

image

 

 

最後までお付き合い下さりありがとうございました(*^-^*)❤