2004/10/21に新宿コマに見に行った。
その時に、友人に贈ったメールを、ここに上梓させて頂きます。

何しろ、私が10年前にペリー荻野氏のコラムを読んで以来、
ずっと気になっていたレビューです。
興奮しない訳がありません。

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マツケン見てまいりました。
10/21 16時の回に。

あまりに素晴らし過ぎて、あの興奮・余韻を今でも引きずっています。
11000円出してもう一度見に行きたい。

つたない文章で恐縮ですが、ここにレポートさせて頂きます。

何しろ、オープニングから魅了されっぱなしで、
松平健が徳田新之助の格好で現れ、軽い殺陣をこなすと
いきなり奈落で引っ込んで行くし・・・
もうそれだけでハートは鷲掴みにされました。

今までの公演を見たことが無いので何とも言えませんが、
ステージパンフレットによると、
「日本人の為のミュージカルをしたい!それには時代劇だ!」
(あぁ画期的。)
といった松平氏の発案の下、
今回の舞台で初めてミュージカル風に構成されたらしいので、
松平氏の持ち歌が、芝居の合間合間に挿入されるんですよ!!
独特の能面のような無表情さで歌い上げる名曲(?)の数々・・・

「何故ここで歌?!」と、同行した友人と共に、
曲が流れ出す度に笑い出す始末・・・
マツケンに失礼だなと思いつつ・・・

脇を固める俳優陣もこれまた素晴らしく
私が4列目にも関わらず、双眼鏡(倍率20)を使ってまで
見たくなる俳優ばかりでした。素晴らしいキャスティング!!
三原じゅん子
太川陽介
山村紅葉
仁藤優子・・・
特に山村紅葉は、期待以上でした。


とにかく腹筋が痛くなった第一部。

休憩時間が35分間あったので、会場の面々を観察させて頂くと、
若い人の姿は疎らながらも、そこそこ居ました。
しかし、昼ドラのような情熱的な赤のサテン地のお召し物を
纏ったご婦人、
髪型が戸川昌子みたいで恰幅が良く
男だか女だか性別の不明なご婦人、
富士真奈美そっくりなご婦人で、髪の毛が真紫なご婦人
など
被写体として写真に収めたくなる私を惹きつけて止まない
容姿の方が目に付きました。

休憩時間くらいは、笑わずに腹筋を休めたかったのですが、
松平な会場は、私達に休息を与えてくれませんでした。

そして笑いっぱなしの休憩時間が終了し第二部スタート。

「あ マンボ~ あ マンボ~」
と、いきなりマツケンマンボ!!
これまた、アタイのハートをがっちりキャッチ!!

勘弁してくれよ~ と友人共々涙を流しながら爆笑。

そして第一部の流れで芝居の流れに突入。

またところどころ松平氏のリサイタルを挟みつつ、
物語は終盤に・・・

見に行かれるか解からないので、
ここでネタバレになってしまいますが、
何と!!

夢オチ・・・

で終わったのです!!!!!

もう、春の花見の設定とはいえ、脳に春が・・・
ヤられました。
本当に悩殺されました。

呆然としている観客に向かって

「良い花じゃのう。ここは将軍も楽師も関係ない。無礼講じゃ!!」

と今まで見たくて堪らなかった“無礼講じゃ!”を聴けて、
感激に咽んでいるところに、腰元ダンサーズが現れ、
幕が下りショーステージに舞台装置を変更する・・・

幕が上がると、まるでドリフのような舞台に!!!!

青いラメの着流しで「やじろべえ」をしっとり歌い上げる
マツケン。
でも裏地と足袋がシルバー・・・

そして早変わり!!
見たことの無いマツケンのダンス!!!変なヅラ!!!!!
軽やかなステップ、キレのある腰つき・・・

どれもこれもが素晴らしくバックダンサーもノリノリです。
(このバックダンサーに山村紅葉もいました!)
壊れてます。


次に美川憲一のような衣装に早変わりし、
スモークを焚いて、まるでNHKのビッグショーのような様相に。
しかしスモークの勢いが凄すぎて、前から2列目あたりまで
真っ白です。
は~っ4列目でよかった(^^)
しかも舞台中央のかなりの優良席でしたし。

このスモークどうなるんだ???
と心配していると、サンバダンサーズ登場。
そしてサンバのリズムが!!!!!

出演者全員によるダンスの中を、
金の着流し、金の足袋を身に着けたマツケンが登場!!!!
湧き上がる歓声!周囲のオバサンの奇声・絶叫・・・

茶髪のチョンマゲで、「アミーゴ!」「セニョリータ!」と
指差し、目の中だけは笑ってない満面の笑みで流し目・・・

私は女友達4人で鑑賞しに行ったのですが、この時全員が、
「犯される!!!」
と思うほどシビれました!あぁ心無い流し目。

最後にマツケンがMCをしていたのですが、
「この衣装も本当はそんなに着たくないんだけど・・・」と
おっしゃっており、興奮したオバちゃんが
「そんなことないわ~!素敵~!」「大好き~!」「大石内蔵助~!」
と絶叫とも声援とも判別し難い声でステージにラブコール。
夢のようです。

素晴らしいステージはマツケンサンバⅡで締めくくられ、
私たちは、ショーの素晴らしさに酔いしれながら、
新宿コマ劇場を後にしたのでした。


その余韻で、グッズ売り場に乗り込み
マツケングッズを購入。
大満足のまま、居酒屋に行き感想を大いに
5時間余り語り合いました。

あー。もう一度行きたい。見たい。マツケン。
もはや中毒です。
何かにくじけそうになったり落ち込んだりしたら、
あれは効果覿面ですよ。
一気にアドレナリン出ます。


余談ですが、反省会を行なった居酒屋は舞台関係者が来るお店らしく、角野卓造・竹内都子(ピンクの電話)の二人が、他のスタッフと飲みに来てました。
オーラは無かったです(爆)

ここでは語り尽くせない感動がコマ劇場にはありました。
あれは見て欲しい。素晴らしいです。松平健。
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感動を伝えるには、このような長い文章になってしまいました。
すんません。