(続き)

ようやく名前が出てきました。パトリック・チャン選手。

2010ワールドでのジュベール選手とのエピソードでほっこり…ってことは、ネット上の所詮ビッグマウスだののイメージを自分も持っていたのでしょう。

事実、このとき初めて彼をかわいいと思い、興味をもって初めてわかったフェンス破壊事件や、ゴミ箱ぶつかり事件などのやんちゃなエピソードに今までのイメージとのギャップを感じ、なおさらかわいいと思うようになりました。カート様とのチャット動画にも興味をもちました。

でもまだまだ。この年は初めて見たツール・ド・フランスにやられた1年でした。そしてその影響からツイッターに手を出し、主にサイクルロードレースを中心とした生活でした。


2010~2011シーズン。
サイクルロードレースのシーズンも終わりかけた頃、まだ気乗りしないままに見たスケートカナダ。このとき初めて書きました。

“パトリック・チャンが精悍な顔つきになっていてファンになってしまった”

…自分のツイッターに投稿した文章です。
なので、スケートカナダから始まった恋と呼ぼう。


しかし、どんでん返しのショートプログラムはおもしろかったものの、このときパトリックさんが初めて公式戦で4回転を飛んだことも知らず、その後のフリーの試合はおろか、ロシア杯も見ていません。それどころか、グランプリファイナルも見ておらず、次にスケートの試合を見たのが、Jスポーツのおかげで初めて見れた欧州選手権と全米選手権でした。

この2つのビッグな大会は本当におもしろく、興奮しながら見させてもらいました。ジュベール選手追い上げの表彰台(なにより初めて見るクラシック音楽…!)、サラ・マイヤー選手涙の引退&優勝、何故かインタビュアーのランビさん^^;

そして全米優勝のライアン・ブラッドリー選手のチャーミングさ&人気ぶりと、銀メダルをとったドーンブッシュくんの絶妙な音ハメ&演技のホームズ、まさかの表彰台落ちのアボット… あれ、女子はフラット選手の黄色いイナバウアーしか覚えてない?^^;
あとはプレゼンター?のジョニーさんとライサさん! やはり全米は派手だなあ、とかとか。


Jスポーツさんの再放送で立て続けに見て、その勢いと流れで2011世界選手権も見ました(Jスポーツでは見れず、地上波でしたが)。

そしてぶったまげました。ショートプログラムのパトリックさんに。まさかの4-3!!!
4回転は飛ばない派だった彼の完璧な4-3に度肝を抜かれ、フリー演技の4-3にもまたまた驚かされてしまいました。ただただ、見事な優勝と言うしかありませんでした。


そして2011~2012シーズン。
相変わらずグランプリシリーズは見たり見なかったりで。たまたま見れたスケートカナダでのパトリックさんに転倒があり、叫んだ実況アナウンサーに不快な思いをしたり、アランフェスは微妙だなあと思っていたり。

次に試合を見れたのがグランプリファイナルで。このときにはもうかなりのひいき目で見ていたパトリックさんが、ショートプログラムで綺麗な4-3を決めた直後、フェンスに激突。思わず悲鳴をあげました。…そしてたぶんこのときから完全に彼に落ちました。なに、このすごい技決めてワクワクさせてくれたあとに、ドジってハラハラさせてくれる選手。たまらないでしょう!

…そんなわけで、このときから彼に心を奪われっぱなしです。きっかけは昨季スケートカナダでの顔オチでしたけど(^_^;)


しかし、モスクワワールドまで彼の滑りに気づかなかった自分が悔やまれる。彼の滑りで覚えているのは、うっすらとバンクーバーオリンピックシーズンのオペラ座くらいで、あとはまったく思いだせない。つくづく男子をろくに見ていなかったことが悔やまれる。時期的にフリーのラフマニノフから見続けることが可能だったのに。本当に惜しいことをした。

しかし悔やんでもしかたない。モスクワワールドの彼に間に合っただけでも幸運すぎるほど幸運ではないか。これほどのことがあろうか。いや、ぜひとも彼にはこれ以上のものを見せてもらいたいし、彼にはそれが可能だと思っている。

ちょっと初めてともいえる?試練の時期に入りつつあるので(書いているのは国別終了後の4月23日)先は見えなくなったが… どんな風に進んでいくにせよ、彼とともに乗り越えていきたいと思う。

そしてどんな結果が出ても、ゆくゆくは彼が希望する大学進学ができることを祈っている。これも彼のもうひとつの夢だものね。別のスポーツにもトライ。これも可能なら見てみたい気もする。

でもまだまだ今はフィギュアスケートで颯爽と滑る姿を見ていたい。
そして彼のもうひとつの魅力である、天然でやんちゃなところもまだまだ見たい。

どうかこれからも元気なパトリックさんでいてくれますように。
そして彼がいつもハッピーでありますように。