無事を祈ります | おひとりさま、乳がんなりました。

おひとりさま、乳がんなりました。

・ 2021年10月 48歳で乳がんと診断
・ 2021年12月 左胸部分切除、腋窩リンパ節郭清(転移あり)
  浸潤性乳管がん(硬癌、10mm)、ホルモン受容体陽性、HER2陰性
・ 2022年2〜3月 放射線治療
・ 2022年4月 ホルモン療法(10年)開始

昨年10月、乳腺科クリニックでの経過観察で急遽細胞診を受けて、その翌日、私は知床にいました。

朝早い便で女満別空港に飛んで知床に向かい、午後にウトロ港から知床岬を往復する観光船に乗る予定でした。

 

知床岬まで行こうと思ったら、観光船で海上から眺めるか、熊に怯えながら道なき道を往復野宿2泊3日歩くというエクストリームなコースしかありません。

 

その観光船も出航するかは海次第で、私が行った時は海が荒れるシーズンに突入していて、予約した日の前数日は全て運休となっていました。

結局その日も運休となり、今回の旅行では無理かもと諦めかけた翌日、引き返す可能性有りで出航することになって、分厚いロングダウンコートと救命胴衣を配られて、船の上の人に。

 

途中で引き返すかもと言うのも納得な程に揺れ、甲板に座っていて真剣に手摺を掴まなければならない位のうねりに遭遇しました。

海やばー滝汗 自然には本当に敵いません。

その後は海が凪いでくれ、安全に帰って来れたのですけど。

 

 

私が乗ったのと同じ船では無いけれど、同じルートで航行していた観光船が安否不明となっています。

この美しい虹のかかる、カシュニの滝辺りだそうです。

 

 

 

 

 

知床から帰ってきた翌週、乳がんを告知されてバタバタな半年を過ごしたものの、まだ「死」は手に触れられるような距離感ではありません。

 

でも、自然の気紛れで無事港に戻って来られなかった可能性もあったのですよね。

私の10年生存率94%よりリスクが高かったかもしれません。

 

 

あまり生に執着のない人生を送っている私が、医療の力を借りてまだ安穏と生きているのに、不慮の事故で命を心配されている方々がいます。

 

命って、なんなんだろう…